セミナー情報
社員が社長の顔色ではなく、お客様の気持ちを汲んで行動する会社組織にするための3つのステップ&27個のチェックポイント
次世代型オーナー企業の作り方~オーナー企業は繕いではなく、紡いで自力を発揮する~
オーナー企業の特徴は、トップの決断一つで会社の方向性を大きく変えられることです。特に少人数で会社を運営している場合、優秀な社長が即断即決で物事を判断し、その指示に従って社員が行動したほうが、効果が大きいと言えます。
しかしながら、会社が成長して社員数が30人、50人と増えるにつれて、どんなに優秀な社長でも、すべての事柄を自分一人で決めて、社員を動かすというのが難しくなります。社長の真意が社員に上手く伝わらなかったり、部長や課長になった社員が部下を掌握できなかったり、お客様との間で今まで予想もしていなかったようなトラブルが起こったりします。
一方で、このような会社の成長の壁を上手に乗り越えている社長もおられます。そして、そういった社長に共通するのが、初期の段階から社員数が増えても会社が伸びていくように設計していることです。
例えば、設立して4年で上場を果たした社長は、実務面では創業当初から幹部社員に大幅に権限委譲し、自らは社員との直接対話に力を入れていました。また、ある県内で業界トップの業績を上げている経営者は、具体的な戦略や戦術は経営陣が緻密に考え、社員には会社の大義に沿って仕事に集中できるような形を整備し、実践を繰り返しました。
ゴルフでいったんへんな癖がついてしまうと、それを直して正しいスイングを身につけさせるには、素人に教えるよりも難しいと言われています。同じように、会社においても、業歴が長くなると、いろいろな問題が起きた時に、その場限りの対応ではなかなか直りません。
問題になったことを繕うだけでは根本的な課題は何も変わらないため、しばらくすると、また同じような問題が起こります。このため、一見すると面倒くさいように見えても、もう一度素材である糸によりをかけて紡いだ方が長期的には早く成果につながります。
【次世代型オーナー企業を実現する3つのステップ】
我々はオーナー企業が成長の壁を乗り越えて、社員を巻き込みながら、さらに業績を伸ばしていくためには、3つのステップが必要であると考えています。
そして、各ステップでクリアすべきポイントをまとめると、以下のようになります。
1.理念の自立(難易度1)
- ・社長の価値判断の基準を言語化する
- ・経営理念を見直して再定義する
- ・経営理念の伝え方を変えて言い続ける
2.社長の自立(難易度2)
- ・社員への依存を自覚する
- ・一人の人として敬意を示す
- ・社員が育つ場を整える
3.社員の自立(難易度3)
- ・客観的に自分を見つめる視点を持つ
- ・人の感情に思いを馳せる
- ・得意な分野を伸ばし、苦手な仕事をシェアする
【次世代型オーナー企業を実現する27個のチェックポイント】
次に各ポイントでやるべきことをより具体的に示すと、以下のようになります。
社長の価値判断の基準を言語化する
(1)「感情→思考→行動」のプロセスで自分の人生を振り返る
(2)力を発揮できる要素と力を発揮できない要素を区分けする
(3)社長個人のビジョン、ミッション、セルイメージを固める
経営理念を見直して再定義する
(1)会社が目指す理想の世界を描く(ビジョン)
(2)理想を実現するための使命・役割を明確にする(ミッション)
(3)会社がお客様に提供する価値を決める(バリュー)
経営理念の伝え方を変えて言い続ける
(1)できるだけ分かりやすい表現を使う
(2)日々の仕事と結びつけて解説する
(3)全社員に浸透するまで繰り返し伝える
社員への依存を自覚する
(1)等価値交換型から共同プロジェクト型へ頭を切り替える
(2)社員の長所を見つけ、冷静に力量を見極める
(3)過去に実践したことをいったん忘れる
一人の人として敬意を示す
(1)社員の人としての可能性を信頼する
(2)一時の感情で社員を叱責せず、改善を促す
(3)社員を大きな愛情で包む
社員が育つ場を整える
(1)売上を安定させて、心と時間に余裕を持つ
(2)最終的な責任を負わせずに、一定の仕事を任せる
(3)目標へのプロセスを示して、少しずつ負荷を増やす
客観的に自分を見つめる視点を持つ
(1)質問の仕方を変えて、気づきを得る
(2)具体的事例→抽象化のプロセスを体感する
(3)抽象的概念→具体的解決策のプロセスを体感する
人の感情に思いを馳せる
(1)「感情←思考←行動」の順番で分析する
(2)相手の感情が動くポイントを想像し、創造する
(3)自社商品の機能価値と感情価値を言語化する
得意な分野を伸ばし、苦手な仕事をシェアする
(1)やるべき仕事とやらなければならない仕事を整理する
(2)人に助けてもらう仕事の内容を明らかにする
(3)進捗状況を把握し、期限までに目標をやり遂げる
【セミナー概要】
今回のセミナーでは、
・なぜ「理念の自立→社長の自立→社員の自立」という3つのステップが必要とされるのか?
・合計27個のチェックポイントが生まれた背景とは?
・各27個のチェックポイントは具体的にどのように進めるか?
・経営改革を進めるにあたって、社長に欠かせない3要素とは?
・弊社のメソッドを絶対にお薦めしたい会社とあまりお薦めしない会社とは?
について、豊富な事例を織り交ぜながら解説させていただきます。
オーナー企業が成長を続けていくためには、会社の経営理念、社長、社員の三者が適度な距離を保ちつつ、安心感と緊張感を保っていくことが必要です。
我々もクライアントさんとのセッションの中で様々な経験を積む中で、前述の3つのステップと27個のチェックポイントを体系化するに至りました。
「会社をさらに成長軌道に乗せたいが、社員の意識、能力、成果の面で自分の理想とのギャップを日頃感じている」という社長にご参加いただければ、必ず何かしらの改善のヒントが得られます。
セミナー会場でお会いできることを楽しみにしております。
【日時】令和元年10月17日(木)13:30~15:30
【場所】四ッ谷ビジネスラウンジ(東京都千代田区六番町6-4 LH番町スクエアビル5階)
【講師】ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗、ヒーズ株式会社 取締役 岩井洋美
【参加費】15,000円(事前のお振込をお願いしております。)
【定員】5名様(先着順)