ミセルチカラの磨き方
ミッドライフ・クライシスは「他人の価値観」で生きてきた証?
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
東京も梅雨入りしましたね。この時期、アジサイの花も見頃を迎えています。
電車の中からでも楽しめますけれど、そのことにどれだけの人が気づいているのかなぁと思います。ほとんどの人が顔を上げずにスマホしか見ていないので。
さて、初めて聞く「カタカナ言葉」に「それ何?」ということがあると思います。
最近私が知ったのは「ミッドライフ・クライシス」という言葉でした。
お聞きになったことがありますか?
日本語にすると「中年の危機」ということのようですけれど、ネットで調べるとこう説明されています。
「40代から50代にかけて、人生の半ばに差し掛かったときに、自己の価値や目的、未来に対する不安や不満を感じる心理的な危機です。」
確かにこの年代になると、更年期っていう体力的な変化もあるし、子育てが介護に変わるみたいな生活の変化ともあるし、定年がちらちら見えてくるとこの先の働き方の変化もあるし。
「このままでいいのか?」「このままでどうなるのか?」
そんな気持になるってことなんでしょうね。
哲学者の小川仁志氏はこのように言っています。
「本当に行きたかった場所には、たどり着いていない」
ということに気づくときがこの年代。
私が特に興味深いと思ったのは、ミッドライフ・クライシスに直面する人は「自分の意思を手放す」ことが習慣化していて、人生全体にまで染み込んでいるということです。
「自分の意思を手放す」ってどういうことか想像できますか?
なんだか複雑な言い方だなと思ったのですが、日常生活の中にも実はいっぱいあると言われると納得できます。
「今日のランチ? なんでもいいよ」
「自分に合ってない仕事だけど、会社に言われたし、仕方ないか」
「親が安心するっていうから」
「友達もみんなやってるし」
ランチの「なんでもいい」は誰にでもありますね。でも、情報過多の時代は選択肢も増えて比較材料も増える。
やり方やノウハウを得ることで考えた気になっているのは、まさに「自分の意志を手放す」ということだと思います。自分で考えて自分で選ぶのを止めてしまっているんですから。
小川氏の言い方を借りれば、「選ばないことは自分を失うこと、静かに自分を殺すことと同義」
哲学者としてはそういう言い方になるのかなとは思いますが、私の言い方としては、自分の「心意気」を無視して生きるってことです。
物事を判断して選ぶためには「意思」が要ります。さらに、目的を達成したいという強い気持ちには「意志」が要ります。
自分自身からどちらも切り離してしまうこと、ましてや、他者の思惑によって引きずられる人生を歩むなんてもってのほか。
言い方を変えるなら、仕事だって人生だって、心意気に沿って丸ごとの自分で生きようってことです。自分の本当の意志や希望を無視して「やらなかった後悔」とか「望んでいないことをやってしまった後悔」なんてしたくありませんよね。
自分自身の価値観に沿ったものではなく、他者や社会の価値観に従ってしまうことに気づけないこと。
これが一番の問題で、それはどんな年代であっても同じです。たまたま40代から50代で気づく人が多かったから、「ミッドライフ・クライシス」って名前がついちゃったんでしょうけれど。
「ミッドライフ・クライシス」になる前におすすめします。
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それでは、今日も1日お元気で。
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