ミセルチカラの磨き方

2019/01/20

定期的に情報開示するメリットを活かして、事業を加速する

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

定期的に情報開示するメリットを活かして、事業を加速する

「質問がたくさん出るとがっかりします」

今やすっかり有名人である東進ハイスクールの林修先生。

授業を終わった後、「何か質問はありますか?」と聞いて、たくさんの手が上がると、「生徒が分かっていないということは、自分の教え方、伝え方が悪かったのか・・・」と落ち込むそうです。

それだけプロ意識が高いということの裏返しかもしれませんね。

実は、先日お会いしたある経営者の方も「銀行からはほとんど質問はありません」とおっしゃっていました。

複数の会社を経営されるA社長。四半期毎に経営されている会社の情報をまとめて銀行に提出されています。

私もその資料を見せていただいたのですが、

  • 売上高、利益に関する業況分析
  • 毎月の試算表
  • 銀行別の借入残高推移表

といった数字に関する資料に加えて

  • 各会社の課題とその対策

といったリスク分析に至るまで詳細な資料を作成されていました。

まさに上場会社並みの情報開示で、元銀行員の私が見ても、「この資料があれば、融資の申請書がすぐに書けそう!」という感じです。

A社長曰く、「成績が良かろうが、悪かろうが包み隠さず報告しています」

すると、定期的に銀行の方から「そろそろまたウチから借りていただけませんか?」と融資のセールスに来るそうです。

多くの中小企業は、お金を借りたい時だけ資料を作成しますが、資金調達に成功した後は作成した資料はほったらかしです。そして、またお金が必要になった時、あわててゼロから資料を作り直すということを繰り返します。

すると、どうしても不連続が起こるので、「前回おっしゃっていたあのプロジェクトはどうなりましたか?」「半年前の計画とだいぶ数字がぶれていますね・・・」という疑問が残ります。この場合、当然のことながらたくさんの質問が飛んできます。

一方、A社長の場合は定期的に情報開示しているので、銀行員も資料を見れば疑問がすべて解消するような形になっているのです。

定期的に情報開示する会社お金が足りなくなった時だけ情報開示する会社

どちらがよりお金を借りやすいかは一目瞭然です。

 

ところで、林先生も一時期銀行に在職されていたようです。完璧を目指す先生のこと、もし経営者であれば、「質問はないでしょっ!」という資料を銀行に提出されるのではと思います。

 

定期的に情報開示できる会社作りを目指す際には、「社外チーム」もご活用ください。詳細は「こちら」です。

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