ミセルチカラの磨き方
ウルトラマンとお小遣い教育─親子で育てる「自分で考える力」
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
今週はお盆休みの方も多いかもしれないと思いつつ、いつもと変わらずブログをお届けします。
みなさんは子供の頃に「ウルトラマン」を見ていたでしょうか?
年代によってどのウルトラマンを見ていたかに違いはあると思います。それに、親しんできたのは大多数が男性のはずですが、私はウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエースがとっても好きで、怪獣の名前もスラスラ言える女の子でした。
行きつけの美容院で担当の美容師さんとの会話でのこと。
「私はウルトラマンゼロ推しです。」という彼女。保育園に通う彼女の息子さんがウルトラマンショーに夢中になっているという話からです。
「ウルトラマンゼロはウルトラセブンの息子なんですよ。」と言われて、今やウルトラマンも息子世代になっていることにちょっとびっくりしました。
ウルトラマンショーに親子3人で出かけると、それなりの出費になるそうですが、グッズにもお金がかかるようです。ショーには必ず充実したグッズ売り場があって、子供たちの購買意欲を掻き立てるものがたくさんあるとのこと。
「ショー」という特別な場で両親や祖父母に買ってもらえる機会ですから、ビジネスとしては、大チャンス、当然のことだと思います。
でも、驚いたのはここから。
「息子にはグッズを自分のお金で買えるものを自分で選んで買わせている」
と彼女。
彼女の説明によると、
孫に甘い祖父母が息子にお小遣いをくれる
→それを貯金するのもいいけれど、お金を持たせて使わせている
→自分のお財布の中にあるお金で買えるものを買う
→どんなに欲しくてもお金が足りなければ買えない
というシステム。
「欲しいものを買うにはお金が要るから働かないといけない」
「だからお母さんは一生懸命働いている」
ということを、ウルトラマングッズを買うことを通して息子に教えているそう。
「いやぁ~、それはすごいね~すごいお金の教育だね~!!」
といたく感動した私。
当の彼女は「そうですかぁ?」というかんじだったものの、「自分が息子と同じ年の時にどうだった?」とたずねると、「そうですよねぇ。そんなこと考えてなかったな。」
お金に対する向き合い方や捉え方は、親の価値観がそのままストレートに子供に影響します。
例えば、「無駄なものにお金を使ってはいけない」という親の価値観が影響すると、その子供は、「趣味や娯楽にお金を使うことに躊躇する」大人になっていることがあります。中には「罪悪感」を覚える人もいるくらいです。
彼が大人になったとき、どんな形で影響されるかは分かりませんが、少なくとも「自分の頭で考える」ということは、自然に理解できているんじゃないかと期待しています。
「自分の頭で考える」ということをノウハウを調べ、情報を集めることと勘違いしたり、AIの答えを自分で考えたことにすり替えてしまう大人、いっぱいいますから。
「息子はお金が増えたって喜ぶんですよ~。」と彼女。
自分の好きなウルトラマングッズを買った後にもらうおつり。物理的な数が増えるから、息子さんはうれしくなっちゃうそう。なんともかわいらしくて笑っちゃいました。
こんなほっこりする勘違いはいいですけれど、自分の頭で考えてないことに気づかない大人のことは笑えませんね。
それでは、今日も1日お元気で。
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