ミセルチカラの磨き方
会社が変わらない理由は即効性を求めすぎているからかもしれない
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
昨日のブログでは、弊社の取締役がChatGPT の仕様変更に関する気づきを書きましたが、システムの場合、プログラミングを書き換えると、性能が一気に変わります。
その変更が良いか、悪いかは使い手の受け取り方によって変わります。けれども、システムの場合はバージョンが変わると、「一気に」変わることが多いです。
一方、会社組織の場合。
経営者が交代しても、仕事の品質や仕事で発揮する機能が一気に変わることはありません。前任者の方針を引き継ぐ場合はもちろんのこと、前任者のやり方から大きく軌道修正する場合も、その変化が目に見えてくるまで、一定の時間がかかるのは普通です。
ましてや、同じ経営者が考え方を変えて、それまでの経営方針を大きく変える場合、その変更した経営方針の効果が数字として現れてくるにはかなりの時間がかかります。
この点、経営者のお話を伺っていると、経営方針や仕事のやり方を変えたら、あたかもシステムのバージョン変更のように、会社組織が一気に変わると期待されている方も少なからずおられます。
もちろん、いろいろな偶然が重なって、すぐに売上アップにつながることもあります。
しかしながら、その要因を分析してみると、自社の変化が一気に出たというよりは
・過去に地道に積み上げてきたことがタイミングよく契約に結びついた
・経済環境が変わったことで、大きな売上高となった
・他社が事業を縮小した結果、自社の売上が増えた
ケースが多いです。
いまは、どうしても
- すぐに効果が出るもの
- 簡単に効果が出るもの
- 誰でも効果が出るもの
が好まれる傾向があります。
逆に
- 地道に取り組めば効果が出るもの
- 効果が出るには努力や工夫が必要なもの
- 誰でも効果が出るとは限らないもの
は嫌われます。
しかしながら、過去に蓄積した膨大なデータを踏まえてバージョンアップしたAI が必ずしも、すべての人を満足させるとは限らないように、すぐに&簡単に&誰でも効果が出るものが、一定の効果を常に上げ続けるとは限りません。
地道に取り組めば効果が出るものは根気が求められます。
一定の努力や工夫が必要なものはやはりやる気がないとできません。
そして、誰でも効果が出るとは限らないもので効果に結びつけるには本気でやる必要があります。
つまり、一気に変わらないものに取り組めるのはA I ではなく人だけ。様々なノウハウが氾濫する中、そこを追求することで大きなビジネスチャンスを掴めます。
ローマは一日してならず。技術がいかに進歩しても、偉大なものを創造するには時間もかかるのは不変の原則です。
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