ミセルチカラの磨き方

2019/02/22

趣味は納税の精神を引き継ぐ会社の品格

カテゴリー :セルフイメージ

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

趣味は納税の精神を引き継ぐ会社の品格
趣味は納税。

博多明太子を始めたと言われている株式会社ふくやの5代目社長のお話をお聞きする機会がありました。


ふくやの創業者である川原俊夫さんの趣味は納税ということで、個人事業としてやっていた時代には、もっとも多い時で儲けの9割以上を税金として納めていたそうです。創業者が亡くなった後、さすがにそれでは内部留保がほとんど貯まらないということで、法人化されました。

しかし、それでも創業の精神を尊重して、「1.5億円の納税ができなくなった場合は会社を解散する」という不文律がある模様です。


普通会社はキャッシュフローを最大化するために、いろいろと節税策を考えます。

しかし、ふくやさんの場合は、最低でも1.5億円を納税するという目標から逆算して、必要な利益と売上を達成するために、どう経営するかということに社長は知恵を絞っておられます。

しかも、納税と並ぶもう一つの柱は社会貢献。毎年営業利益の20%近くを社会貢献費用として使っておられます。

納税は税金を納めることで、国や県を通して広く国民のためにお金が使われるということを意味します。そういう意味では、ふくやさんの場合、社会貢献費用として直接お金を使うとともに、納税を通して間接的にも社会貢献していることになります。


創業者の川原俊夫氏は、会社にも社格があると常々おっしゃっていたとのこと。

社格のある会社は、節税と形だけのCSR活動に明け暮れている多くの会社とは明らかに一線を画しています。そして、ことさら社会貢献とかCSRとか口に出さなくても、しっかりと儲けて、きちんと納税することも立派な社会貢献です。


おそらく投資家目線からは、多額の税金を払っていると、「そこは何とか改善しろ」という指摘がなされます。このため、いわゆるグローバルスタンダードの観点では、また違った評価が生れるかもしれません。

けれども、中小企業やオーナー企業の場合は、社長の考え方一つで、納税の対応も変えることができます。


「趣味は納税」と言い切るためには、相当に稼ぎ続ける力が必要。でも、そこにはある種経営者としての潔さを感じた90分でした。


経営者が自分として大切したい品格を定義することは、会社経営にとっても非常に大切です。そのためには深層価値観である「コアコンセプト」を知ることが早道です。詳しくは「こちら」をご覧ください。

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