ミセルチカラの磨き方

2019/05/15

起業当初に粘りが足りなかった最大の理由とは?

カテゴリー :コアコンセプト

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

起業当初に粘りが足りなかった最大の理由とは?

私が起業して間もない頃、あるお客様から資金繰りのご相談を受けました。既に銀行にもリスケを依頼しておられる状況で、売上がなかなか伸びずに苦しんでおられました。

私からは資金繰り表の作り方から始めて、損益分岐点の見方や収益改善のための施策等をいろいろとアドバイスしていました。そして、コンサルティングが始まって2、3ヵ月経った頃、のクライアントさんから、「コンサル料を払えないので、いったんコンサルティングを終了したい」という申し出がありました。

私としては「まだ途中の段階なのに」という思いもあったのですが、既に1ヵ月分が未納になっており、先方からも「これ以上ご迷惑をお掛けしたくない」ということだったので、契約はそこで終了となったのです。その後、その方とは連絡が取れなくなり、今では音信不通となってしまいました。

起業したての頃は資金繰りを前面に打ち出していたので、中には「資金繰りが厳しい」お客様からのご相談もありました。

「資金繰りが厳しい」と言ってもいろいろな段階があります。

今月末に支払うお金が足りないという会社もあれば、3ヵ月先の資金決済が心配だというケースもあります。また、当面の資金繰りには問題なくても、3年先、5年先を見据えると市場が縮小傾向にあるので、「資金繰りが厳しい」とおっしゃる社長さんもおられます。

先のクライアントさんの場合は、今月末に支払うお金が足りないというケースでした。

この場合だと、どうしても打てる手は限られてしまいます。まずは目先の支出を抑えること、次に、着実に明日の売上につなげていくことが求められます。そして、それでも足りない場合は、なんとかして早めに資金調達することが事業を続けていくために必要です。

自分自身としてはベストを尽くしたという自負はあります。だからこそ、契約を終える際にも喧嘩別れではなく、当方からの対応には感謝していただきました。

でも、おそらく私の中には「何か」が足りなかったのです。

当時のことを振り返って、「たとえコンサルティング料をもらえなくても、その仕事を続けたかったか?」と、自分に問いただしてみると、「初期にお申込みいただいたクライアントさんだから何とかしたかった」という気持ちがある反面、正直に告白すると、「先方から断ってもらって少しホッとした」という側面があったことは否定できません。

そして、こういう気持ちが生まれた背景には、会社としてお客様を絞り切れていなかったということがあります。

つまり、自分はどんなお客様の役に立ちたいのかについて、ちゃんと言語化できておらず、自分の経験とスキルを活かして、漠然と、資金繰りで悩む経営者の役に立ちたいという形でしか、会社の方針を打ち出せていなかったのです。

今は、​​​​​​​自然体で力を発揮できていない経営者のお役に立ちたいという明確な目的があります。そして、自然体で力を発揮できていない原因が資金繰りであれば、資金繰りの課題に取組み、その原因がマネジメントであれば、マネジメントの改善について知恵を絞っています。

たとえお金がもらえなくても、その人を何とかしたいか。

ビジネスである以上、安易に無料の仕事をやることは、けっしてお薦めしません。

けれども、会社を継続するため単にお金を稼ぐということだけではなく、「本当は自分は何をしたいのか」を明らかにする過程においては、​​​​​​​「たとえお金がもらえなくても、その人を何とかしたいか」を自分自身に問いただしてみることには意味があります。

私の場合はコアコンセプトを深掘りすることで会社としてやりたいことが明確になりました。

だから、今お取引のあるクライアントさん、そして、これからお取引をいただくクライアントさんには、一定の成果が出るまでは自分の方からはけっして諦めないという強い気持ちで臨んでいます。

お恥ずかしい話、起業当初はこの粘りが足りませんでした

でも、自分の本質的な価値観であるコアコンセプトがハッキリした今では、そのコアコンセプトに沿う仕事は自然体で粘り強く続けていきます

 

本質的な価値観であるコアコンセプトについては「こちら」をご参照ください。

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