ミセルチカラの磨き方

2020/05/01

弱点は本当にその人にとっての弱みなのか?

カテゴリー :マーケティング

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

弱点は本当にその人にとっての弱みなのか?

「他の飼育員は、魚に詳しくない人の気持ちなんて分からない。自分がお客に近い」

水族館プロデューサーとしてサンシャイン水族館など14館のプロデュースに関わっておられる中村元さんの言葉。

水族館プロデューサーと聞くと、「魚に詳しい」「魚に興味を持っている」という印象があります。しかしながら、中村さんは最初に勤めた鳥羽水族館では同期が海洋学部出身者など生物に詳しい人ばかりの中、魚の名前がさっぱり分からず、苦労されたそうです。


しかし、ある時、「お客さんは自分と同じで、学術めいた生態や分類などには興味がない」ことに気づき、「お客様は何をどう見ているか」を観察することで、展示の仕方を変え説明方法を工夫して、次々と人気の水族館を生み出していくきっかけをつかみました。

中村さんの信条は「弱点を武器に」

彼の場合は、知識の乏しさという弱点をマーケティングの視点を取り入れることで魅力ある水族館を作り出す武器に変えていきました。

(2020年4月12日付日経新聞「My Story」参照)


人には誰しも、「長所や短所」、「強みや弱点」があります。そして、「長所を伸ばそう」「短所を克服しよう」とよく言われます。

しかしながら、長所や短所というのは、ある一面から見た評価でしかありません。そして、「長所を伸ばせば成功するか」と言われれば、必ずしもそうとは言い切れません。

日本で唯一と言われる水族館プロデューサーが誕生したのは、「弱点:魚の知識が乏しい」のは、「水族館に来るお客様:魚の知識が乏しい」のと同じだということに気づき、「お客様目線に立った水族館はどのようなものか」を徹底的に追求したからです。


このような気づきを自分自身で見つけられる人は本当にすごいと思います。

一方で、

  • 「自分の短所って実は短所ではないのでは?」
  • 「自分の弱みは本当は仕事に活かせるのでは?」

というのは、人からフィードバックをもらうことで初めて気づくということがあります。


明日から9日間連続で始まるGW特別企画「Zoom勉強会~1Q3A」

「フィードバックを受ける」とはどういうことかを実際に体感して、感じていただければ嬉しいです。

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