ミセルチカラの磨き方

2023/04/14

事業計画の数字は具体的なイメージを喚起できるものなのか?

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

事業計画の数字は具体的にイメージを喚起できるものなのか?
「もっと具体的に!」

自分の目標設定を行う時、必ず言われる質問です。

「お金持ちになりたい」と言えば、「具体的にはいくらですか?」と聞かれ、「3億円ぐらいですかねぇ」と答えると、「3億円あったら生活はどう変わりますか?」とより具体的な答えを求められます。


目標が具体的であればあるほど、脳はよりイメージしやすく、目標に近づきやすいと言われています。

科学的な根拠についてはいろんな説がありますが、今までの自分を振り返ってみると、経験上目標を具体的にイメージできたものは達成できていると言えます。

 

一方で、銀行などに提出する事業計画

数字は、売上高、売上原価、経費、人件費・・・・・といったまとまった項目として記載されます。

記載される項目は会社が違っても同じですが、肝心なのはその中味。事業内容に興味を持った銀行員が次に興味を示すのは、具体的な数字の中味です。


事業計画の数字の中で一番不確定要素が大きいのが「売上高」です。

法人向けなのか、個人向けなのか。

法人向けといった場合にA社、B社、C社といったように具体的な社名があげられるかどうか。

また、仮に見込み客リストとして社名をあげられたとしても

・既存客として既に取引実績のある先
・取引実績はないが、既に商談が進んでいる先
・これから初めてコンタクトを行う先

かによっては、同じ100万円の売上高を見込んでいても実際に売上に結びつく確度が違います。


特に昨今はお客様のニーズも多様化しているため過去の実績や経験をベースに「これぐらいは売上が見込めるだろう」と思っても、なかなかその通りにはいきません。

このため、単に電卓をたたいて数字を整えた事業計画では、具体的なイメージが湧きづらく説得力に欠けます。


弊社では「感情と勘定を整えて、したたかに生き抜く会社をつくる」ことを行っています。

感情と勘定を整える
感情の部分は経営者を突き動かす原動力である「心意気」を言語化して、それを経営理念に反映させ商品開発や人材育成に活かす分野です。

一方、後者の勘定を整える部分はまさにお金の勘定、数字を整えて、それを日々の行動に活かす分野となります。


感情の部分を整えることで

・どのようなお客様を対象とするか
・そのお客様のどのような問題を解決するのか
・問題解決のために、会社として何をするのか

がより具体的になります。


そして、その具体的になったものをベースに

・商品はいくらにするのか
・どうやって見込み客を集めるのか
・そのために当面はいくらぐらいお金が必要なのか

をさらに具体的に決めていくことになります。


お勧めは「感情を整える→勘定を整える」の順番です。

しかしながら、会社によっては、まずは「勘定を整える」ことを優先しなければならないこともあります。

もし、お金を勘定を整えることを優先したいが、具体的に何をどう進めたらよいか分からないという場合は、一度弊社までお問い合わせいただければと思います。

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