ミセルチカラの磨き方
なぜ、あの時すぐに動けなかったのか?経営者の決断を止める「本能」との向き合い方
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
本当は変えたいけれど、手続きなどが壁になって、変えられていない。
そんなことは誰しも一つぐらいあるかと思います。
例えば、メールアドレス。
ウェブサイトなどで昔メールアドレスを登録したけれど、新しい別のメールアドレスに変える場合。
最近はセキュリティも厳しくなったので、変更手続きを申し込むと、
いったん、現在使っているメールアドレスにご案内が来る
→そこに記載のあるワンタイムパスワード等を入力する
→新しいメールアドレスを登録する
→新しいメールアドレスに手続き完了のお知らせが来る
というプロセスが一般的です。
この場合、「『ワンタイムパスワード』を5分以内に入力してください」といったように時間制限が設けられているケースがほとんど。
ただし、この制限時間が短いと
最初のご案内メールがすぐに届かない
→ご案内メールが届いた時には制限時間をオーバーしている
→新しいメールアドレスへの登録変更ができない
ことが起こります。
実際、私の場合も、仕事で使っているメールアドレスはすぐに届くのですが、昔から主に私用で使っている某プロバイダーで設定したメールアドレスは受信するまでタイムラグがあるため、変更したくても変更できないケースが過去に何回かありました。
最近はG-mail の設定画面で「メールをすぐに確認する」という操作を行うと、比較的すぐに受信できることが分かり、その解決方法で対処していました。しかし、6月に入ってなぜか前述の操作を行なっても、サーバーの認証エラーというメッセージが出て、すぐにメールを受信できないというトラブルが発生したのです。
今はそのトラブルも解消したのですが、いろいろと調べても、根本的な原因は不明のまま。このため、また同じような状況が起こる可能性があるので、登録先のメールアドレスを某プロバイダーのものに設定しているウェブサイトで使用頻度の高いものを慌てて別のメールアドレスに変更しました。
人は変えた方が良いと分かっていても、緊急性を感じない場合
- 手続きが面倒である→そのまま放置する
ことが少なくありません。
しかしながら、今回の私のように、「今やっとかないと、より面倒なことが起こるかもしれない」と実感したら
- 手続きが面倒である→そのまま放置していたらもっと面倒なことが起こる→面倒でも時間を使って変える
となります。
人は本能的に「楽」を求め、「苦」を避けます。
手続きが面倒であるのは「苦」になりますが、放置しておくと、もっと面倒なことが起こると実感できたら、より小さな「苦」と向き合った方が「楽」だと感じるのです。
ウェブサイトのメールアドレス変更などは大勢に影響はありません。けれども、仕事において「本当は変えたいけれど、面倒くさくて変えられていない」ことが溜まってくると、いざ、何か大きなトラブルが起きた時に窮地に陥る恐れがあります。
このため、小さなトラブルが起きた時に「なんで、こんなことが起こるのか」とイラつく前に、「これがまた起きたら、どのような問題が発生するだろうか?」と想像を膨らませてみましょう。より大きな「苦」を避けられるチャンスかもしれません。
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