ミセルチカラの磨き方
その経営、本当に誇れますか?「埃のある経営」から抜け出す3つの思考
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

何よりもまず、経営者自身が誇れる経営をしているか。
ここからすべては始まります。
どれだけ努力していても、経営者という立場は報われにくいものです。
・すべての人に理解されるとは限らない
・考え方ややり方を批判されることもある
・最終的には数字で評価される
だからこそ、「自分は誇りを持って経営している」と言い切れる人は、実は多くありません。
本当は「誇りある経営」をしたい。それなのに、気づけば「埃のある経営」になっている。この埃は、放っておくと確実に積もっていきます。
たとえば、
・借入金が多く、いくら稼いでも手元にお金が残らない
・社員が方針通りに動いてくれない
・取引先から無理難題を押しつけられる
あるいは、
・他社と比べて売上が低いことへの劣等感
・後継者がいない不安
・本当はやりたい仕事ができていない葛藤
こうした問題は、経営の数字だけでなく、経営者の心にも重くのしかかってきます。
そして厄介なのは、この状態に陥ると、人は現実から目を背け始めることです。
「いずれうまくいく」
「大きなチャンスが来るはずだ」
そうやって、「夢という名の妄想」を語るようになる。
しかし、誇りある経営をしている人は違います。
厳しくても現実を直視し、その上で「自分に何ができるか」を考え、結果が出るまで粘り強く行動し続けています。
では、その違いはどこにあるのか。
私は、そこには3つの思考の違いがあると考えています。
思考1:現実から逃げない
まず最も重要なのは、現実から逃げないことです。
借入金が多くて資金が残らないなら、「なぜそうなっているのか」から目を逸らさない。
むしろ、
・あと何年で完済するのか
・毎年いくら利益が必要なのか
・そのために売上はいくら必要なのか
ここまで分解して考える。
耳の痛い話ほど、真正面から向き合う。これが、誇りある経営の出発点です。
思考2:数字と構造で捉える
次に必要なのは、感情ではなく数字で考えることです。
経営は「なんとなく」では変わりません。
- 利益から逆算して売上を決める。
- 売上を実現するための戦略を立てる。
- 戦術に落とし込み、行動に移す。
この一連の流れを、曖昧にせず構造として捉える。
逆に言えば、ここを曖昧にしたままでは、どれだけ頑張っても状況は変わりません。努力の方向がズレたまま、疲弊していくだけです。
思考3:他人ではなく、自分基準で判断する
そして最後が、最も見落とされがちなポイントです。
それは、「他人ではなく、自分基準で判断する」ということ。
「あの会社より売上が少ない」
「周りからどう見られているかが気になる」
こうした比較は、気づかないうちに経営判断を歪めます。
ですが、冷静に考えてみてください。
他人は、あなたの会社を一部しか見ていません。しかも、思っているほど関心も持っていません。それにもかかわらず、その評価に振り回されてしまう。これでは、経営の軸が他人に奪われてしまいます。
だからこそ、「あそこはあそこ、ウチはウチだ」と割り切るか、「超えてやる」と決めて行動するか。
いずれにしても、最終的な判断基準は「自分が誇れるかどうか」に置くべきです。
誇りは「自信」ではなく「向き合い方」で決まる
誇りというと、自信がある状態をイメージするかもしれません。
しかし実際には、
- 現実から逃げない
- 数字と構造で捉える
- 自分基準で判断する
この3つを積み重ねた先に、結果として「誇り」が生まれます。
つまり、誇りとは、「うまくいっている状態」ではなく、「どう向き合っているか」の問題なのです。
経営者自身が誇れる経営を
経営には、正解がありません。だからこそ、迷いも、孤独もつきまといます。それでも最後に問われるのは、「自分は誇りを持って経営している」と言えるかどうか。
他人の評価ではなく、過去の自分でもなく、今の現実からも目を逸らさずに、できることに全力を尽くしているか。その積み重ねが、会社の魅力になり、やがて人を引きつけていきます。
まずは、目の前の埃を一つ取り除くことから。そこから、誇りある経営は始まります。
経営者ご自身が誇れる経営を実現するために、お力になれたら嬉しく思います。
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