ミセルチカラの磨き方

2019/01/15

言葉の辞書を整えて、アドバイスを有効活用する

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

言葉の辞書を整えて、アドバイスを有効活用する

以前、会社を設立したばかりの起業家と話をしている時、「借入した方が実績ができていいんですよね」という質問を受けました。

どうも、別の経営者から「銀行から借入したという実績を作っておいた方がのちのち有利である」というアドバイスを受けた模様です。

あなたはどのように思われるでしょうか?

ここで忘れてはいけないのは、人によって言葉の辞書は違うということです。

起業家の人が定義する「実績」とは

  • 実績=銀行から借入したという実績

です。

おそらくその起業家にアドバイスした経営者がそのようなニュアンスで伝えたので、その人は「まずは銀行から借入したという実績を作ったほうがいい」と考えておられるようでした。

けれども、銀行交渉の際、よく銀行員が使う「まずはこれで『実績』を積んでから次にもう一度検討しましょう」という時の「実績」は

  • 実績=借入金をきちんと返済したという実績

です。

つまり、銀行員が「『実績』を積んでから」という時は

オタクからは1,000万円の借入申込みがあったけれど、本当にきちんと返済できるかどうかよく分からない
 ↓
まずは300万円を融資するので、きちんと事業計画通りに売上を上げて着実に借入金を返済してほしい
 ↓
その「実績」を見てから、追加の700万円を貸すか貸さないかを検討します

というニュアンスを含んでいます。

このため、まだ売上のメドがあまり立っていない段階で、「とりあえずお金を借りて、後でなんとかしよう」という安易な心構えで借入すると、「銀行から借入したという実績は残るが、条件通りに返済できなかったという実績も残り、結果的には銀行に対して『負の実績』を作ってしまう」結果にもなりかねません。

相手があなたを騙そうという悪意がない場合でも、その人自身の理解の深さや言葉の選び方によっては、間違った主旨で伝わってしまうことがあります。

アドバイスを受ける時、人によって言葉の辞書は違うので、もし少しでも疑問に思うことがあったら、「それって、こういう意味ですか?」とすぐに質問しましょう。たとえ正しいアドバイスを受けても、間違った理解では結果につながりません。

 

中小企業では、社長の深層価値観に沿って経営理念を伝える方が、言葉の伝わり方が違います。詳細は「こちら」をご覧ください。

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