ミセルチカラの磨き方

2019/10/04

社長の指示で赤字転落に陥るケースを防ぐには

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

社長の指示で赤字転落に陥るケースを防ぐには
経営者が集まる勉強会で、次のような問題が出されました。

 

【問題】

商品単価:10,000円

商品原価:6,000円

という商品を1,000個売ると、

売上高=10,000円×1,000個=1,000万円

売上原価=6,000円×1,000個=600万円

になります。

この時、人件費や家賃等の固定費を300万円とすると、

利益=1,000万円-600万円-300万円=100万円

となります。

では、売上高が1,100万円に増えたら、利益はいくらになるでしょうか?

↑ ↑ ↑
問題はここまで。


ちょっと計算してみてください。
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いかがでしょうか?


昔から弊社のブログをお読みいただいている読者の方なら答えが分かったかもしれませんね。

実は、先の問題、「利益はいくらになるかは分からない」が正解です!


なぜなら、売上高が1,100万円になったと言ってもその中味が分からないからです。

  • A:1,100万円=10,000円×1,100個
  • B:1,100万円=11,000円×1,000個
  • C:1,100万円=5,000円×2,200個


同じ単価で数量を増やした場合、数量はそのままで1割値上げした場合、大幅に値下げして、売上高を増やした場合、いずれの場合であっても、売上高は「1,000万円→1,1000万円」と1割アップしています。

そして、1個当たりの商品原価6,000円と固定費の300万円は変わらないとすれば、

  • A:利益=140万円
  • B:利益=200万円

となるので、増益になりますが、

  • C:利益=▲520万円

と大幅な赤字になります(汗)!


つまり、売上高を考える時は価格と数量を組合わせる必要があるという訳です。これは算数が分かれば誰でも理解できる話です。

けれども、これを「売上高を前月より1割アップしろ!」と社長が社員に指示した場合と考えたらどうでしょうか。


社長の頭の中では、少なくとも前述のAやBのケースのように、頑張って数量を売るか、値上げして売上を伸ばすのかがあるかと思います。もしかすると、多少の値下げは許容範囲かもしれません。

けれども、Cのケースのように原価割れして「大幅な赤字を出しても、売上を増やせ」と言った覚えはないはずです。一方で、理屈の上からすればCのケースは「売上高を前月より1割アップしろ!」という社長の指示を忠実に守ったことになります。


今回の事例は数字で表現したので、ある意味極端に感じられたかもしれません。

しかしながら、社長の指示は社長の真意を含んで伝わるとは限らないのは、よくある話です。「まさか、そんなふうに解釈するとは!」と結果が分かってからでは遅いこともあります。


人による理解度は様々。

増収増益を目指したつもりが、赤字転落にならないように、社員の理解度を確認しつつ、細やかにフォローアップしましょう

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