ミセルチカラの磨き方
意思決定に必要なのは論理ではなく感情? 脳科学が示す驚きの事実
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
コートを脱いで春の陽気を楽しんだ後の雪。
気温が上がったり下がったり、振れ幅が大き過ぎますね。
日本には「春夏秋冬」があって季節を愛でる国であったはずなのに、そういう感覚をめちゃくちゃにされているように思います。
気候だけではなく、日本にいると行事や植物からも「季節を感じる」ということができます。
それと記憶がつながっているということ、みなさんにもありませんか?
以前、1年を通して暑いフィリピンに住んでいた時には「あの時は桜が咲いててきれいだったね」ということがないので、時期を思い出せなかったり、記憶に残らなかったりすることがよくありました。
「感情」へのアプローチに一役買うものが足りないかんじでしょうか。
私の仕事には常に「感じること」「感情」が根本にありますから、とりわけ「感情」についてアンテナが立っているとは思いますけれど、つい最近読んだ本の一文に、私の心がものすごく駆り立てられました!
我が意を得たり!
「私達は論理的な決断を下している気でいるが、その瞬間のカギは感情が握っている」
認知神経科学者の研究結果から分かったことです。
脳の感情処理に支障が生じる損傷を受けていた人。その人は何か物事を決めるときに、あれこれ迷い決められずにいました。意思決定にとても苦労していたわけです。
なぜか? 感情的な刺激を得られないからだったんです。
(「ストーリーでアイデアを売り込む方法」参照)
感情があるからこそ、それが良いのか悪いのか、どうでもいいのかを決められるということになるのであれば、「感情」をおざなりにするなんてあり得ません!
「感情」と言うと、なんだか「ふわっとしたもの」と思われがちで、とりわけビジネスでは軽視しがち。
以前、「自社のお客様は価格と機能で買うか買わないかを決めるから、感情のところは大事ではない」と言った営業の方がいました。
そのとき私はこう言ったんです。
「買うか買わないかの前に、欲しいか欲しくないかの欲求を動かすのは感情ですよ」
何かしら感情が動いたからこそ「欲しい」んです。
なるべく安価で手に入れるとか、こういう機能が役に立つと考えてから、買うか買わないかを決めるわけですから。
考えるのは「脳」で、感じるのは「心」とイメージしがちですが、結局のところ「感じて→考えて→決める」は自分の脳の中です。
今やAIはあたかも感情があるかのような「正解」をくれますし、論理的な答えを出す選択肢にもなります。
でも、せっかく「脳」というスーパーコンピューターを持っているのだから、「感情」を起動させてみてはどうでしょうね。脳を動かすための自分の感情って「宝」だと思いませんか?
ちなみに、人間の脳と同じ機能を持つAIを動かそうと思ったら、人口50万人くらいの都市の総電力くらいのエネルギーが必要になるそう。
ちょうど私が住んでいる市と同じ規模って考えると恐ろしいと思う反面、自分にはものすごいものが備わっていると思いたいですね。
では、今日も1日お元気で。
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