ミセルチカラの磨き方
仕事の期限管理は仕事をやる前から始まっている
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
今週仕事の期限管理をテーマに記事を書いたのですが、書き終えて思い出したのが、前職の時のこと。
受注した大型プロジェクトで勤務先が担ったのは路線バスに設置する機械装置の供給でした。しかしながら、途中で議論になったのは、その機械をバスに接続する配線をどう手配するかという問題でした。
本来は元受け先が対応する問題だったのですが、プロジェクトを前へ進めるために「我々の方でなんとかします」と社長が手を挙げたのです。
けれども
必要な部材がなかなか国内で手配できない
↓
中国の工場で製作してもらう
↓
製造の手配を行うため、社長が中国へ出張する
ことになりました。
振り返ってみると
当初予定になかった仕事を引き受けた
↓
想定した以上に時間がかかった
↓
期限管理が難しくなった
ために、最終的には「配線はいつ頃できるんですか?」と元受け先から我々が急かされる状況に陥ったのです。
おそらく当初に請け負っていた機械装置の納品だけに集中していれば、納期うんぬんでバタバタすることはありませんでした。
しかし、実際には予定になかった配線の手配までを請け負ってしまったがゆえに、最後の方は期日に追われながら
社員総出で会社に泊まり込む
↓
朝出来上がったモノを新幹線で配送する
という有様だったのです。
仕事で何を、どこまでやるかを最終的に決めるのは経営者の仕事です。
一方、多くの仕事は経営者一人では完結しません。社員の協力が必要な仕事もあれば、社外の仕入先や外注先の協力が不可欠な仕事もあります。
そして、経緯がどうであれ、最終的にやると決めた仕事は期限までにしっかり終わらせないと、会社の信頼に関わります。
逆に言えば、仕事の期限を守って会社の信頼を保っていくためには「時には勇気を持って仕事を断る」こともありです。
先に言えば説明だが、後から言えば言い訳。
仕事の期限管理は、その仕事をやるかやらないかの段階から始まっています。
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風が吹けば桶屋が儲かる時代から雨が降れば会社が損する時代になると、仕事の期限管理をできる人が社内に何人いるかが会社の収益力と成長力を大きく左右します。
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