ミセルチカラの磨き方
「これは必ず守る」は決まっているか?業績を伸ばす会社のルール設計
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

- まず3年で見極める
- 迷ったら、2年延長して、5年で判断する
- そのとき迷ったら、やめる
これは技術開発に関して、キヤノンの御手洗会長が定めているルールです。(日経新聞「私の履歴書」2026年1月25日付参照)
キヤノンさんの場合は、技術開発に億単位で投資されていますが、きちんと運用ルールを制定されて、そのまま開発を続けるのか、いったん中止するのかを決めておられます。
会社経営を続けていく中では、経営者でも迷う場面が必ずあります。その際、判断基準として「ルールを定めているかどうか」で、業績に与える影響も大きく変わります。
おそらく実際の運用はもう少し細かく設定されているかと思います。けれども、期限とセットでシンプルにルールを決めることで、社員の意識や行動も変わってきます。
3年なら3年で一定の結果を出さないと、担当社員が可能性はあると考える技術も開発を続けることが難しくなります。すると、社員としては、3年後という期限から逆算して、
年内にはどこまで開発を進めるのか→直近の3ヵ月で何をするのか→今月中に達成すべき目標は何か→今日は何をどこまで進めるのか
が自ずと明らかになります。
もちろん、技術開発など、新しい挑戦につながる仕事は、計画通りに進むとは限りません。しかしながら、
- 期限を決めずにダラダラと取り組む
- 期限を決めて粛々と取り組む
では、時間が経過するにつれて、大きな差が出てきます。
業績が伸びている会社で共通するのは
- 期限を織り込んでルールを設定している
- ルールが実態と合わなくなったら、ルールそのものを変える
ことを徹底していることです。
期限を決めることで、結論を出すのを先延ばしにすることを避けることができます。
また、実態と合わなくなった際に、ルールをなし崩し的に破るのではなく、ルールを修正して運用することで、社内では一定の共通認識を維持することができます。
価値観が多様化する中、会社が事業を続けていくためには、「これは必ず守る」といった事項がないと、統率が取れなくなります。
会社の中で業績を伸ばすために不可欠な事項について、社長も社員も「これは必ず守る」というルールはあるでしょうか。
先日ある会社では、お客様から問い合わせがあった際の回答期限を定めました。なぜなら、問い合わせへの回答が遅れたために失注になったり、トラブルになったりするケースが散見されたからです。
どんなに小さなことでも、「これは必ず守る」ということが実行できたら、それは会社の組織風土を変えることの第一歩。
ルールと聞くと、縛るもの、嫌なもの、面倒くさいものといったイメージを抱くかもしれません。しかし、組織では共有するものがあるからこそ、それぞれのメンバーがより力を発揮できます。
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