ミセルチカラの磨き方
仕事を「評価する」と「おもしろがる」は違う
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

11月に入りました。
「今年もあと〇〇」という私の嫌いなフレーズもちょいちょい耳にし始めます。
時期的にはいろんなイベントもありますが、お客様向けのイベントを予定していたクライアントさんとこんな会話がありました。
私:イベントが終わった時、社員さんたちにお疲れ様と一緒にこんな声をかけてください。
「〇〇はおもしろかったね」とか、「△△は楽しかったね」とか、「やっぱりこのアイディアはよかったね」とか。
Aさん:う~ん。「ここは改善したほうがよかった」とか?
私:えっ!それは反省会のときにでも伝えてください。
イベントに限らずですが、仕事をやり終えた直後に
「ここはもう少し工夫できたね」
「次回はこうした方がいいね」
そんな言葉が、つい先に出てくることはないでしょうか。
それは、よりよいものにしたいからこその言葉ですから、決して悪いことではありません。でも、私は「その前に伝えられること」があると思っています。
ひとつの仕事が終わるまでには、いろいろな工夫や試行錯誤があります。
予想外のアイディアが生まれたり、誰かの機転でうまく進んだり、思いがけない反応が返ってきたり。
そういうところに「おもしろい!」と感じることもあるはずですし、その「おもしろい!」を経て仕事は完了するのだと考えます。
ところが、仕事を振り返るとなると、つい改善点に目が向いてしまう。
改善点を見つけることには慣れていても、おもしろかったことを見つけて伝えることには慣れていないからです。
おもしろかったことがなかったのではなく、そこに目を向けて言葉にすることに慣れていないのかもしれません。
私は単に「よかったところを褒めましょう」と言いたいわけではありません。
褒めるときには、どうしても評価する側と評価される側という関係になりやすいものです。
でも、「あのアイディア、おもしろかったね」と伝えるときには、自分自身が何を感じたかを言葉にしているだけです。
評価することと、おもしろがることは違います。
決して対立するものでもありません。どちらもあっていいんです。
ただ、改善点を探すことばかりに慣れていると、仕事のおもしろさを受け取る機会が少なくなってしまいます。
それがとっても「もったいない」と私が感じるところ。
自分の感じたおもしろかったことを伝えると、相手は自分が工夫したことや、思いがけず生まれた成果を振り返ることができます。
そして、さらに伝える側にも変化が生まれます。
改善点を探す目だけでなく、工夫や発見を楽しむ目が育っていくということ。
相手の仕事をおもしろがることは、自分自身の仕事の見方を広げることでもあります。
もちろん、何が「おもしろい」なのかは人によって違います。
ただこの「おもしろい」は、おもしろおかしく「ワッハッハー」と笑える楽しいことという意味ではありません。
「へぇ~、そんな考え方があるのか!」
「そんな工夫をしたんだ!」
「えっ、そうなるの?」
「なるほど、そういうことか!」
驚きも、発見も、感心も、意外性も、全部おもしろさにつながっています。
ところが、「おもしろい=笑えること」になっていると、仕事の中にあるおもしろさが、その言葉と結びつきません。
結果として、おもしろかったことを見つけて伝えることにも慣れていない、ということになってしまいます。
改善点を見つけることは、もちろん大切。でも、改善点を伝える前に、こんなことを考えてみてください。
「最近、誰かの仕事をおもしろいと感じたのは、どんなときだったかな?」
それでは、今日も1日お元気で。
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