ミセルチカラの磨き方

2026/10/29

同じ音楽から生まれる、それぞれの景色。何が見えますか?

カテゴリー :セルフイメージ

心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

いい演奏を届けるだけじゃない?

先日クライアントさんから「どっちが本業ですか?」と冗談交じりに言われましたが、私の歌の活動も11年。

今週日曜日の午後、歌のライブを開催しました。

今回は私の歌とピアノとチェロというトリオだったのですが、お客様からは大変好評で、「次回もチェロトリオを!」というお声もたくさんいただきました。

 

チェロの音、みなさんは聴いたことがありますか?

弦楽器の中の一つとして聴いたことがあったとしても、単独でチェロの音を聴く機会はあまりありません。

でも一度聴いたら、そのやわらかな音に魅了されてしまうかんじです。

 

ピアノとチェロで歌うというのは、私にとっても初挑戦でした。

だから、どんな音の景色が広がるのかは未知の世界。

でも、会場で生の音を聴いてくださったみなさんの耳に心地よく音が届いたのには、私も知らなかったちょっとした理由がありました。

 

私が歌う高い声の音域、ピアノが主に弾く中間の音域、そしてチェロが鳴らす低い音域。

この3つの音域がちょうどよく別々の仕事をして「三層」になって聞こえていたからです。

「音域を奪い合わない」と言ってもいいと思います。

音域は重ならず、それぞれの個性は消えず、でも音楽はひとつになる。

初めての組み合わせなのに、最初からそこにあったようにぴったりはまりました。

そして、それは想像していなかった「景色」を生み出しました。

 

最近よくお伝えしている「景色」です。

「こういう景色を見せます!」と言ってしまうと、「うちではこういうことができます!」というセールスと同じようですが、今回のライブで言うなら、「どんな音楽を届けたいか」ではなく、「そこにいる人と、どんな景色を見たいか」と言えます。

 

「今ここで聴く音や言葉が、その人自身の景色を見る入口になる」

そんな景色です。

「相手がどんな景色を見るかは、相手の中にある」私にとってはここが大事なところ。

歌をきっかけに聴く人の中にそれぞれの景色が広がってほしい…ただそれだけ。

まさに「十人十景」です。

 

ビジネスなら、素晴らしい商品やサービスを届けようと考えます。

ですから、「結果」や「成果」で成否を測ります。

ライブでも同じように素晴らしい演奏を届けようと考えると、自分の歌の「出来栄え」で良し悪しを決めることになります。

 

結果だけでは測れない「十人十景」という考え方は仕事の中心でもありますが、私はライブの中心にも置いています。

歌う人、演奏する人、聴く人、それぞれに役割はあります。

でも、その役割に閉じ込められている必要はないと思っています。

自分の音を持つ。自分の言葉を持つ。その間で、音楽も会話も生まれる。

 

ところが、「こうあるべき」という思い込みや、これまでの当たり前が、その広がりを狭めてしまうこともあります。

これは、ビジネスの場面でもよくあることではありませんか?

それぞれの役割を大切にしながらも、「こうあるべき」という思い込みや、これまでの当たり前から少し離れてみる。

するとそこから、今まで見えていなかった景色に出会えるかもしれません。

 

日頃から仕事で大切にしている「景色を見ること」は、ライブでもそのまま。

ただ、ひとつ違うのは、ライブではその景色を言葉にしなくても、音楽そのもので共有できることでしょうか。

 

ライブに来てくださった方からこんな言葉をいただきました。

「歌声とともに歌詞の言葉がひとつひとつ響いて、これまでの自分が経験してきたいろいろな情景が浮かんできた。そしてチェロとピアノの音に支えられて、メッセージがより深く伝わってきた。」

これこそまさに「十人十景」です。

「そこにいる人とどんな景色を見たいか」というライブの形の答えかもしれません。

 

ただ…歌の世界でみなさんが「十人十景」を広げているとき、私が邪魔をしてしまいました。

チェロとピアノの間奏に聴き惚れて、歌い出しが遅れたという失態…これは猛省です。

歌う人、演奏する人、聴く人。

それぞれに役割はあっても、その境界を越えたところに、思いがけない景色が広がることもある。

 

今回のライブで、私自身もその景色を見せてもらった一人だったのかもしれません。

あっ、でも次回は、ちゃんと歌い出します(笑)

 

それでは、今日も1日お元気で!

 

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肩書きやジャンルは、あとから付いてくるもの。でも、自分の中でつながっているものは、最初からずっと同じです。

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