ミセルチカラの磨き方
「たった一つのこと」は、在り方になっているか
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

一昨日、熊本で大きな地震が発生しました。
この暑さの中ライフラインが使えないのは、厳しい状況に追い打ちをかけます。
被災地に向けての気持ちは、とても簡単に言えることではありませんが、今以上に被害が大きくならないことを祈るばかりです。
さて、最近私が気になっていることのひとつに、「ネット記事のタイトル」があります。
特にビジネス系の記事に繰り返し使われる言葉が「たった一つのこと」です。
例えば、こんなタイトルの記事を目にすることはないでしょうか?
「優秀なリーダーが「話を聞くとき」にしているたった一つのこと」
「デキない部下を劇的に変えるたった一つのこと」
「うまくいく人に共通するたった一つのこと」
「たった一つのこと」と言われると、「これをひとつやればいいだけなんだな」と思ってしまいますし、自分の知らない何か簡単な方法があると期待してしまうものです。
でもそういう記事を読んでみれば分かりますが、「たった1回だけ、その一つのことをやればうまくいく」とは書いていません。
一つのことは、具体的なやり方かもしれません。その人の考え方かもしれませんし、その人の捉え方かもしれません。
いずれにしても、「たった一つのことを継続してやる」が大前提です。だからこそ、「成果や結果につながった」になるはずです。
多くの記事にある「たった一つのこと」は、ビジネスにおける「在り方」として、「仕事に向き合う姿勢」が言われています。
「在り方=こうあるべき姿・大事にしたい価値観・身につけたい心構え」
というものです。
でも、本来なら
気づく→意識する→やってみる→判断が変わる→行動が変わる→積み重なる→一貫性が生まれる→在り方として現れる
というプロセスがあります。
つまり、「たった一つのこと」が日常的なことになるまでには「時間軸」もあるということ。
1回何かを聞いたり、何かをやってみたところで、ある日突然「在り方」にはならないと私は思っています。
何を見ているのか
何を大事だと感じるのか
どう判断しているのか
それが一貫して行動に現れているか
そういうものが積み重ってこそ「在り方」になると考えているからです。
「たった一つのこと」」は、世の中で多く言われるように「在り方を持つ」「在り方を学ぶ」「在り方を伝える」「在り方を整える」というものを魅力的な「ラベル」にしているとさえ思ってしまいます。
「在り方」は極上のラベルです。
ただ、ラベルがあることで人は分かりやすくもなるし、安心もします。ですから、ラベルにしてはいけないと言うつもりはありません。
あえて言うなら、使い方。
ビジネスで多く使われているのは、「在り方=名詞」です。
でも、私の中では「在り方=動詞」です。
- どう在るのか
- どう判断するのか
- どう向き合うのか
- どう生きるのか
「在り方」は「在る」という営みそのものです。
そうすると、「在り方になった」という瞬間があるわけではなく、「どう在り続けているか」という終わりのない現在進行形のもの。
企業として目指す姿も同じです。
企業理念は掲げるものではなく、毎日の判断や行動の積み重ねの中で、少しずつ会社の姿として現れていきます。
「たった一つのこと」は、特別な方法ではありません。今日も明日も続いていく、一つひとつの判断です。
ラベルはごまかせても、在り方はごまかせない。
これが私の結論です。
それでは、今日も1日お元気で。
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