ミセルチカラの磨き方

2026/07/30

「たった一つのこと」は、在り方になっているか

カテゴリー :セルフイメージ

心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

「たった一つ」で変わるなら、誰も苦労しない

一昨日、熊本で大きな地震が発生しました。

この暑さの中ライフラインが使えないのは、厳しい状況に追い打ちをかけます。

被災地に向けての気持ちは、とても簡単に言えることではありませんが、今以上に被害が大きくならないことを祈るばかりです。

 

さて、最近私が気になっていることのひとつに、「ネット記事のタイトル」があります。

特にビジネス系の記事に繰り返し使われる言葉が「たった一つのこと」です。

 

例えば、こんなタイトルの記事を目にすることはないでしょうか?

「優秀なリーダーが「話を聞くとき」にしているたった一つのこと」

「デキない部下を劇的に変えるたった一つのこと」

「うまくいく人に共通するたった一つのこと」

 

「たった一つのこと」と言われると、「これをひとつやればいいだけなんだな」と思ってしまいますし、自分の知らない何か簡単な方法があると期待してしまうものです。

でもそういう記事を読んでみれば分かりますが、「たった1回だけ、その一つのことをやればうまくいく」とは書いていません。

一つのことは、具体的なやり方かもしれません。その人の考え方かもしれませんし、その人の捉え方かもしれません。

いずれにしても、「たった一つのことを継続してやる」が大前提です。だからこそ、「成果や結果につながった」になるはずです。

 

多くの記事にある「たった一つのこと」は、ビジネスにおける「在り方」として、「仕事に向き合う姿勢」が言われています。

在り方=こうあるべき姿・大事にしたい価値観・身につけたい心構え

というものです。

 

でも、本来なら

気づく→意識する→やってみる→判断が変わる→行動が変わる→積み重なる→一貫性が生まれる→在り方として現れる

というプロセスがあります。

つまり、「たった一つのこと」が日常的なことになるまでには「時間軸」もあるということ。

1回何かを聞いたり、何かをやってみたところで、ある日突然「在り方」にはならないと私は思っています。

 

何を見ているのか

何を大事だと感じるのか

どう判断しているのか

それが一貫して行動に現れているか

そういうものが積み重ってこそ「在り方」になると考えているからです。

 

「たった一つのこと」」は、世の中で多く言われるように「在り方を持つ」「在り方を学ぶ」「在り方を伝える」「在り方を整える」というものを魅力的な「ラベル」にしているとさえ思ってしまいます。

「在り方」は極上のラベルです。

ただ、ラベルがあることで人は分かりやすくもなるし、安心もします。ですから、ラベルにしてはいけないと言うつもりはありません。

 

あえて言うなら、使い方。

ビジネスで多く使われているのは、「在り方=名詞」です。

でも、私の中では「在り方=動詞」です。

  • どう在るのか
  • どう判断するのか
  • どう向き合うのか
  • どう生きるのか

 

「在り方」は「在る」という営みそのものです。

そうすると、「在り方になった」という瞬間があるわけではなく、「どう在り続けているか」という終わりのない現在進行形のもの。

企業として目指す姿も同じです。

企業理念は掲げるものではなく、毎日の判断や行動の積み重ねの中で、少しずつ会社の姿として現れていきます。

 

「たった一つのこと」は、特別な方法ではありません。今日も明日も続いていく、一つひとつの判断です。

ラベルはごまかせても、在り方はごまかせない

これが私の結論です。

 

それでは、今日も1日お元気で。

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