ミセルチカラの磨き方
「そんな経営者がいるんですか?」から見えた景色
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

私が先週書いたブログ「問題を解決するまえに景色を見る」の中で、『点ではなく景色を見る』ということをお伝えしました。
このブログにこんなコメントがあったんです。
「そんな(点で見る)経営者がいるんですか?」
「(そういう経営者の元だと)社員がかわいそうですね」
これを見て思いました。
あれ? もしかして「点」が悪者になってる?
点を見ることが悪いと言いたかったわけではありません。むしろ逆かもしれません。
「景色は、点から始まる」ということだからです。
私は何かに「ん?」と引っかかることがよくあります。
その「何か」と言うところでは、「点」そのもの。
次に、その違和感から「なぜ?」と周りを見ていきます。
すると最初に見えていた一点とは違うものが見えてくるのですが、お伝えする中で「点」という言葉を雑に扱っていたのかもしれません。
反省しました…。
「そんな人いるんですか?」自体は素朴な疑問です。
でも、その言葉が出たときに起きていたことを見れば、「そんな人がいる/いない」というところに視線が止まったと言えます。
これが「点を見る」ということにもなります。
でも、「点を見るな」ではないんです。
気になる点があったら、そこから顔を上げてみる。
その周りに何があるのかを見る。
そして、もう一度その点を見る。
すると最初と違うものが見えてくる…景色です。
景色は、目の前で起きていることだけではなく、その周りやつながり、まだ見えていないものまで見ようとすることで広がります。
そこにいる人は何を見ているのか。
それぞれがどこに立っていて、何と何がつながっているのか。
そして、まだ見えていない向こう側には何があるのか。
「点で見る経営者」ということで景色を見るなら、ここから広げていくことができます。
どんな場面で点になっているのか。
なぜその点しか見えなくなっているのか。
普段は景色を見ている人でも、どんなときに点になるのか。
社員側はどんな景色にいるのか。
先ほどのコメントでは、「そんな人がいるんですか?」の後、「社員がかわいそう」という結論に落ち着きます。
ではこれが景色かと言うと、ちょっと違います。
「かわいそう」はあくまでもその人の評価だからです。
実は、景色を見るときに「景色を飛ばす」ということがあります。
特に処理能力が高い人は、
点を見つける → 意味づける → 分析する → 判断する → 結論
のプロセスがとても速い。
そのために途中で「ほかに何がある?」と立ち止まらなくても、ちゃんとした答えらしきものまで到達できてしまいます。しかも、その答えはかなり筋が通っていたりするので、本人も周りも、景色を見ていないことに気づきにくいわけです。
ある意味私も最初に見たのは、「コメント」という「点」です。
その「点」から立ち止まってみたときに複数のことが見えてきました。
- 「点」という言葉を雑に扱っていた。
- むしろ「景色」は「点」から始まる。
- 処理能力が高い人ほど景色を飛ばす。
そして、もう一つ。
処理能力が高いほど景色を飛ばしやすいのなら、これは人間だけの話でもありません。
AIも、とても速く答えを出します。
こちらが差し出した「点」から、意味づけ、分析、判断をして、あっという間にもっともらしい結論までたどり着きます。
だから私は、AIが出した答えにも「ほかに何がある?」とよく問いかけます。
すると、さっきまで見えていなかったものが見えてくる。
点を見ることが問題なのではありません。
- 点を見つけたら、そこで結論を急がない。
- 顔を上げて、その周りを見る。
- そして、もう一度その点に戻ってくる。
景色は、点から始まります。
あのコメントがなかったら、私もここまで見えていなかったかもしれません。
そう考えると、「そんな経営者がいるんですか?」という一つの点から、ずいぶん景色が広がったものです。
それでは、今日も1日お元気で。
★関連する記事は「問題を解決する前に「景色を見る」」
問題を解決するために必要なのは、目の前の桜をもっと詳しく調べることではなく、一度顔を上げて、景色を見ることなのかもしれません。
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