ミセルチカラの磨き方

2026/09/03

問題を解決する前に「景色を見る」

カテゴリー :紐付ける

心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

ちゃんと見ている。でも、見えていない。

我が家の月下美人が今年3回目の花を咲かせそうです。

一夜限りの美しい花。これは何回見ても飽きないものです。

 

さて先日、クライアントさんがこう言って嘆かれていました。

「なんでうちの会社はいつもこういう話の展開になっちゃうかなぁ…」

「点しか見てないからですよね」と言う私に「あぁ…点かぁ…」とポツリ。

 

この時私が言った「点しか見てない」の前にもう一言付け加えるなら、「景色を見ないで」ということです。

最近ブログの中でも「景色」ということをお伝えすることが多いのですが、そもそも「景色を見るって、どういうこと?」と思われているかもしれません。

 

例えば、自分が絶景を望める山の上にいると想像してください。

そこから見える景色は、正面だけじゃなく横も見ます。

振り返ってまで見ますし、もちろん遠くも見ます。

はっきり見えていない山の向こうまで「何があるのか」想像します。

そして、街や空や山の位置関係も自然に見ています。

こういう時に私たちは「景色を見る」と言います。

 

では、目の前にきれいな桜があるとしたらどうでしょう。

花そのものを見ることもあれば、木全体を見ることもあります。

でも、それをじっと見ているとき、「景色を見ている」とは言いません。

私たちは「桜を見ている」と言います。

 

つまり、私たちが「景色を見る」と言うときには、目の前の「点」だけでなく、広い視野を持ってその周りとのつながりまで見ているわけです。

では、これをビジネスに置き換えて考えたらどうなるでしょうか。

 

問題が起きたとき、社員が何か言ったとき、お客さんから何か返ってきたとき。

現状を把握する、原因を見つける、解決方法を探して対処するということをしますが、またしばらくすると同じような問題が起こって、また同じように考えるということありませんか?

 

誰がやったのか、何が悪いのかが分かって、「今後気を付けます」では、目の前に起こったことをどう解決するかに集中しているだけです。

それではまったく根本的な解決はされていませんから、当然また同じようなことが起こるわけです。

つまりこれは、目の前の桜の木一本を見ているのと同じです。山頂から景色を望むときのようにあらゆる視点、角度から問題を見ていません。

でもビジネスになると、私たちは目の前の桜一本だけを見て「景色を見た」と思っているんじゃないでしょうか。

 

景色を見る

これが、自分の仕事のかなり中心にあることを最近特に強く思うようになりました。

仕事でも人でも「景色を見る」ということをずっとやってきたのかもしれません。

 

目の前で起きていることだけではなく、その周りに何があるのか。

そこにいる人は何を見ているのか。

それぞれがどこに立っていて、何と何がつながっているのか。

そして、まだ見えていない向こう側には何があるのか。

 

問題を解決するために必要なのは、目の前の桜をもっと詳しく調べることではなく、一度顔を上げて、景色を見ることなのかもしれません。

同じような問題が何度も繰り返されているとしたら、「どう解決するか」の前に、

私は今、景色を見ているだろうか?

そんな問いを持ってみてください。

 

それでは、今日も1日お元気で。

★関連する記事は「新しいものを生み出すために必要な「問いの順番」」
新しいものを生み出すために必要な「問いの順番」
新しいものを生み出すために必要なのは、正しい問いを持たないことではありません。その問いを出す「順番」を間違えないことです。

メールマガジンのご登録

ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。

上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。

最新の記事