ミセルチカラの磨き方
経費の見直しを定期的に実施している会社は意外と少ない
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「経費を減らしたいなら、伝票を1枚ずつチェックしろ」
サラリーマン時代、ある役員から教わりました。
経費と言っても、広告宣伝費もあれば、交際費や水道光熱費など勘定科目で数えてもいろいろあります。
ただ、本気で経費を減らしたいなら、
勘定科目を眺めているだけでは不充分
↓
請求書など伝票を1枚ずつチェックして必要な経費かどうかを確認する
必要があるという訳です。
会社で使っているお金の中にも
- 従来からずっと使っている
- 長年にわたり見直ししていない
- 費用対効果を検証していない
- ものも少なくありません。
「まぁ、これぐらいはいいかぁ」という経費も「塵も積もれば」ではありませんが、会社全体で見ると、かなりのウェイトを占めているケースもあります。
先日もあるクライアントさんで経費の見直しを実施しました。
業績が悪くなって資金繰りが厳しくなると、経費を見直しする会社はたくさんあります。一方、業績が安定し、比較的お金に余裕のある会社で、定期的に経費の見直しを実施している会社は意外と少ないのを感じます。
これを社員の受け止め方の観点から見ると
業績が悪い
↓
社内の雰囲気があまり良くない
↓
経費の見直しも始まった
↓
社内の雰囲気が益々悪くなる
です。
業績が悪い時ほど、頑張らなければならないのに、経費の見直しが加わると、危機感を抱くよりは不安感を抱いて行動が止まる社員が多いのではないでしょうか。
一方で、業績の良し悪しに関わらず、定期的に経費の見直しを実施していれば、仮に一時的に業績が悪くなっても、経費の見直しは通常のルーティーンの仕事の一つ。
このため、経費の見直しではなく、いかに売上を上げ、利益を上げるかの方により注力できる可能性があります。
「本当のお金持ちの人はケチな人が多い」
とよく言われます。
その真意は「自分にとって価値があるものには大金を使う」けれども、「自分にとって価値を感じないものには安くてもお金を使わない」です。
マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツは飛行機に乗る際、常にエコノミークラスだそうです。
その理由はファーストクラスに乗ってもエコノミークラスに乗っても、目的地に着く時間は変わらないから。要は高いお金を払ってファーストクラスに乗ることに価値を感じていないのです。
何に価値を感じるかは人によって違います。
ファーストクラスに乗ることを楽しみにして仕事を頑張れるのであれば、その飛行機代はけっして無駄な経費ではありません。
このため、経費を見直すのであれば「一人ではなく複数の人で実施する」のがお勧めです。
そして、経費の見直しは売上アップや利益アップよりも社員としては取り組みやすいし、その効果が見えやすいというメリットがあります。
先日、弊社でもある経費の値上げのご案内を受けて、長年使っていたサービスの利用を今年いっぱいで止めることにしました。
物価が高くなる中、社員を経営に巻き込む施策として、「伝票を使って経費を見直す機会を定期的に作る」のも一案です。
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