ミセルチカラの磨き方

2024/09/27

歴史の教科書を上手く使うと社員の考える力を鍛えられる

カテゴリー :紐付ける

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

歴史の教科書を上手く使うと社員の考える力を鍛えられる
最近隙間時間に読み返しているのが

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」

現在のパレスティナやウクライナを巡る問題も、長い歴史の延長線上にあることが分かります。


ところで、黄金のマスクで知られるツタンカーメン王。

その父親の名前をご存知でしょうか?

もしかすると、世界史の時間に習ったかもしれませんが、私はまったく覚えていませんでした。


ツタンカーメン王の父親はアメンホテブ4世という王様。

子供であるツタンカーメンの名前は知られていても、その父親の名前は知られていないのはなぜか?


前述の書籍を参考にして簡単にまとめると

  • アメンホテブ4世

 エジプト世界を一神教にし、都を移すなど急激な改革を実行した
  ↓
 反対勢力も多かったので、死後に墓が破壊された

  • ツタンカーメン王

 反対派の意見に押されて、父親の改革を白紙に戻し、再び多神教に戻した

 虚弱で王権が弱く、若くして亡くなったので、墓も小ぶりだった
  ↓
 盗掘から免れて、彼の財宝が現在に残った


この史実を読んで、どのように感じられるでしょうか。

「人間万事塞翁が馬」ではありませんが、存命中に実施したことの影響の大小では父親の方が遥かに大きいと思われます。それゆえ、実行した改革の是非を別にすれば、当時のエジプトでは子供であるツタンカーメン王より、父親の方が有名だったと推測されます。

しかしながら、現在名前を知っているかどうかで言えば、圧倒的に子供の方が有名です。


ここからどのような学びを得て、自分の仕事に活かすかは人によって違います。

  • 大きな改革を実行すると、人の恨みを買う→下手に大きな改革などやらない方が良い
  • 今はそれほど有名ではなくても、今後大きく認められる可能性がある→一生懸命に仕事に取り組もう
  • 先代社長のやってきたことは強引すぎた→自分は周囲の意見にも耳を傾けて経営しよう

 

どれが正解であって、どの考え方が間違っているということではありません。

ただ、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言われているように、たとえ自分が経験していないことでも

過去に起こった事実を知る
 ↓
そこで感じたことや考えたことをまとめてみる
 ↓
いまの自分に活かせることを取り入れて行動する

ことは誰しもできることです。


経営者とお話ししていると、「最近の社員はすぐに答えを求めたがる」という話題によくなります。

少し前まではGoogle 先生、昨今はChatGPT などを使うと、すぐに答えらしきものを知ることはできます。しかしながら、過去には正解だったことが、今後も正解であるとは限りません。


歴史の教科書も使いよう

社員の考える力を鍛えるために、歴史のエピソードを題材に「今の仕事に活かすとしたら」という観点から社内でフリーディスカッションするのも有効です。

 

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