ミセルチカラの磨き方

2025/08/28

「広く」より「深く」。やる気ペンに学ぶ経営マインドセット

カテゴリー :マーケティング

心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

やる気の見える化が教える経営のヒント

立秋を過ぎたら「残暑お見舞い」というのが、これまでの定番。でも今のこの暑さでは「猛暑お見舞い」がピッタリです。

先日「猛暑お見舞い」」というタイトルでメールを送ったら「初めて見る文字列!」と言いつつ納得されていましたね。

 

さて、こういう暑さがずっと続くと、集中力に欠けたり、何という理由も無しにやる気が失せたりするものです。まぁ、ただの「言い訳」って言ってしまったらそれまでですけれど…。

「もうそろそろやる気出さなきゃ!」と夏休みの終わりに焦った思い出がある人もいるかと思いますが、「しゅくだいやる気ペン」をご存知でしょうか?

文具メーカーコクヨから6年前に発売されました。簡単に言うなら、アタッチメントをいつもの鉛筆につけると、動きを認識して日々の努力がスマホで分かるというもの。頑張ったことが見える化されるというわけですね。

 

当時は、ちょっとした話題になっていましたよね。

それから6年。今年5月「大人のやる気ペン」が発売されました。子供用製品である「しゅくだいやる気ペン」利用者の中に数パーセント大人がいると判明したからです。

 

発売当初から「仕事やる気ペンが欲しい」というネタ的なオモシロ意見はあったものの、実際には資格試験の勉強に使っている人、特に難易度が高い試験に挑戦する人が多かったそうです。

そういう利用者の切実な声は、「なるほどね~」と思わせるものでした。

・どうしても最初の10分ができない

・資格勉強に挫折したことがある

・誰も褒めてくれないし、怒ってもくれない

・孤独感がつきまとう

こういう悩みを解決してくれたのが「頑張ったことの見える化」だったというわけです。

 

とは言え、この商品を大人向けに売るとなると、事業として成り立たせる必要があります。この事業を手掛けた方の言葉は、商品開発に留まらない本質だと思いました。

事業として成り立たせるには、ターゲットが広いかどうかの指標もあるが、人を幸せにすることにフォーカスした時には、「とにかく深く刺さっている」ことが価値になる。

 

「人を幸せにすることにフォーカス」ってグッときちゃいます。

「より広く、より多く」を重視すれば、「深くより浅く」「この人よりみんな」になりがちです。もちろんそういう商品やサービスも必要ですが、「深く刺さる人がいるかどうか」を見落とすことはできません。

 

では、「おとなのやる気ペン」はどういう人に深く刺さったのか?

資格勉強で挫折した経験を持つ人たちです。このメッセージが刺さった!

あなたは一人じゃない。孤独な資格勉強に寄り添う超小型軽量ラーニングデバイス

 

  • 前半には「感情価値」
  • 後半には「機能価値」

という構成になっていることがわかります。

両方揃ったことで、より響いたと言えます。心に深く刺さる人に届いて、実際に資格試験に合格できた人もいるでしょう。

 

とは言え、「やる気ペン」はひとつのツールです。

ツール頼りの「やる気」は、一過性で終わることもあります。中には、「やる気ペンは使えない!」と思う人だっている。

それなら、自分の「やる気」に火をつける元になるものを知っておいた方がもっといいのになぁ~と思います。

自分のやる気の見える化なら、こちら。

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想いと言葉を繋ぐセッション

「頑張ったことの見える化」を望むのであれば、自分の「やる気」も見える化したらわかりやすいと思いませんか?

それが分かると、同じツールを使うにしても使い方ががらっと変わりますよ。

 

今はAIをはじめとして、ツールはいくらでもあります。

自分の「やる気」にぴったりはまる形のものを自分で選んで使う。「見極め」できるようにしたいですね。

それでは、今日も1日お元気で。

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