ミセルチカラの磨き方
「直感は当たらない」と思う人へ─その原因は「構造」にある
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

「運がいい人/悪い人」
「成功する人/しない人」
世の中、こういう「比較」が大好きです。そして、上手くいっている人の習慣とかやり方とか、「こういう風にすればいいんだよ」って教えてくれるものもたくさんあって、「知りたい欲」を掻き立てます。
「方法論」の中には、やり方だけではなくて「直感」がうまくいく秘訣と教えてくれるものもあります。
「直感」は目に見えないものですし、他人に説明できないものではありますけれど、私も直感に従っているということもあると思っています。
でも、どんな場合でも「直感に頼ったらうまくいくのか?」ということでは、疑問符です。
例えば、競馬なんてどうでしょう?
直感で「この馬だ!」と思った馬が勝つとは限らない。たまたま結果が自分の直感と合致したときには、「やっぱり直感が働いた!」と思えます。
でも、うまくいくかどうかの結果は、自分ではどうすることもできないわけです。馬に委ねられているわけですから。
では、結果を自分で変えられないものではなく、自分だけで完結するということならどうでしょう?
「直感」の役割が違ってきます。
「行くなら今だ!」
「買うなら今日だ!」
「辞めるならこのタイミングだ!」
大きな決断であるにもかかわらず、瞬時に「直感」が働くことがあるかもしれません。
もちろん、その直感によって行動したことが、うまくいく場合もあれば、そうではない場合もあります。
でも、その時、単に「運がよかった」「運が悪かった」と結論付けて「直感で決めるのが良い」「直感は当てにならない」と決めてしまうのはちょっと違います。
自分だけで完結する時の「直感」には、根拠があります。
この「直感」は自分の感情と思考に直結しています。そして、感情と思考を元に選択をして行動という形になるわけです。
「運が良かった」「成功した」と思えるような結果だったときには、自分の「感情→思考→行動」という循環の中で自分が力を発揮できるプロセスを自然に選んで「直感」を生んでいます。だから自分自身もその結果に納得できる。
これが自分の中にある「「感情→思考→行動」の見えない仕組み、構造です。
自分の構造を知らなければ、「運が悪かった」「成功しなかった」と思う結果を招く「直感」を生みます。「自分の直感に従っているのに、まったく思う通りにならない」というのは、直感そのものが悪いのではなく、「直感を生むルートが違う」とでも言った方がよいかと思います。
説明すると難しくなっちゃいましたが、あえて「比較」で言うなら、直感でうまくいくときの構造を知っている人と知らない人の違い。
「運が悪い」と思えることであっても、「成功していない」と見えることであっても、それは自分の「構造」から導かれた「そのときの結果」に過ぎません。
運の悪さを嘆く前に、自分の「構造」を正しく理解して、使いこなす方がいいと思いませんか?
自分の中の「動けるリズム」を知ることが、思いどおりにいかない日々を変える第一歩。今、その構造を見直すタイミングかもしれません。
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私事ですが…今日は32回目の結婚記念日です。
結婚を決めたときに直感は働いたのか?
32年という年月を一緒に過ごしてきたわけですから、夫も私も「直感が働いた」ということにしておきます。
それでは、今日も1日お元気で。
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