ミセルチカラの磨き方
「なぜ頑張っても成果が出ないのか?」を構造で解き明かす:経営者のための感情と思考のメカニズム
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

最近は連日のようにクマに関するニュースが報道されています。
その中で、私がびっくりしたのは、クマが箱わなをひっくり返す映像です。
クマ対策の一環として、餌を入れた箱わなを作って捕獲することが各地で行われています。
箱わなは
餌につられてクマが箱わなの中に入る→入り口が閉まる→クマが出られなくなる
という構造になっています。
しかしながら、ニュースで見た映像では
クマがなかなか箱の中に入らない→最終的には箱わなを横倒しにする→クマが箱の中に入っても入り口が閉まらない→餌だけ食べられて終わり
となっていたのです。
クマがどこまで箱わなの構造を理解していたのかは分かりません。けれども、映像を見る限り、箱わなの構造を熟知しているかのような動きで、そのクマは捕獲されるリスクを回避しました。
構造を理解すればリスクを回避できるし、構造を理解していないと痛い目に遭うのは人も同じです。
例えば、資金繰りの構造を理解していないと、
売上高は増えた→売掛金が増えた→お金がなかなか入ってこない→売上高は増えたのに、かえって資金繰りが厳しくなった
といったことが起こります。
お金の動きや社会の仕組みを理解しているかどうかで、会社の業績も大きく変わってきます。
一方、仕事を通して実感しているのが、経営者が自分の行動に関する構造を理解しているかどうかで、会社の業績も変わってくるということです。
行動する際には、その人の決断があります。そして、その決断の背景には、その人の思考の癖が大きく影響しています。
ポジティブ思考なら積極的に関わる案件でも、ネガティブ思考の人なら断ることもあるように、経営者の思考は会社の仕事のやり方にも影響を及ぼすことは納得される方も多いかと思います。
そして、その思考の癖の背景には、その人の感情の動きが影響しています。けれども、普段忙しい中でいろいろな思考を巡らせていると、いちいち感情の動きまで意識しているとは限りません。
しかしながら、思考の癖から一歩踏み込んで、
- なぜ自分はこれにワクワクするのか
- なぜ自分はあれにモヤモヤするのか
が分かると、
- どうして、自分はあの時、あのように決断したのか
- どうして、自分はあの時、別の決断をしなかったのか
が自ずと分かるようになります。
つまり、経営者も自分の「感情→思考→行動」の構造が分かると、自分にとってより望むような結果を手に入れやすくなるのです。
思考の癖は無理やり直す必要はありません。一方で、
なんだかモヤモヤする→この取引は止めようと思う
となる場合でも、なぜモヤモヤするかが分かっていれば
モヤモヤするのはこれが理由だ→けれども、資金繰りを安定させるにはこの取引をやった方が良い→今回は期間限定で取り組もう
というように、いったん思考の癖に気づいて、これまでとは別の決断を下す機会も増えるので、ビジネスチャンスも広がります。
会社経営は確率論。より成功する確率が高いと思われることを続けていくことで、会社の業績もさらに良くなります。
一方、正解が複数ある場合、自社にとっての正解を見つけるのは簡単なことではありません。その際、自分の「感情→思考→行動」という構造を踏まえた上で確率が高いと思われる方向に進むのか、その構造を理解しないまま、安易に他人がアドバイスする方向に進むのか。
もし、前者の方がより成功する確率が高いと思われたら、「こちら」をご覧ください。
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