ミセルチカラの磨き方

2026/01/16

なぜ「欠品が怖い会社」ほど在庫が膨らむのか?感情が経営判断を歪める瞬間

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

その在庫、本当に必要ですか?

経営者が嫌がることの一つに欠品による売上逸失があります。

「あの商品を買いたい」というお客様がいるのに、「申し訳ありません。いまは在庫がなくて」となると、すごく損した気持ちになります。このため、欠品を避けるために、「一定の在庫を持っておきたい」と考えます。

一方、在庫は売れるまではお金になりません。また、モノによっては倉庫での保管料がかかります。そして、製造したり、仕入れたりする際に費用がかかっているので、資金繰りの観点からは、「在庫はなるべく減らしましょう」となります。

 

前述のように、過去に欠品して売上を逃した経験がある会社では、どうしても在庫が膨らむ傾向があります。

ある打ち合わせでも、財務の観点から見て、「もう少し在庫を減らせませんか?」という議題になった際、経営者の口から出たのは、やはり、過去の売上逸失のお話でした。

 

もちろん、在庫で商品を持っていても

・定期的に売れている

・回転率も良い

・まとめて仕入れる方が単価が安い

といった諸条件が揃っていれば、一定の在庫を保つのもありです。

 

しかしながら、欠品で売上を逃した時の悔しさが強いと

・たまにしか売れない

・ずっと売れ残っている

・その都度仕入れしても単価はあまり変わらない

商品も在庫として抱えていることがあります。

 

中小企業の場合、在庫は年1回決算の時に確認するだけで、普段はあまり気にしていない会社も少なくありません。

また、月次決算をやっている会社でも、「在庫:10,000千円」という数字はチェックしていても、その在庫の中身が先月末と比べて、どの商品が増え、どの商品が減っているのかを確認した上で、当月の販売計画に織り込んでいるとは限りません。

 

複数の商品を在庫として抱えている際、商品の中には

・売れやすいものV S 売れにくいもの

・単価の高いもの VS 単価の低いもの

・粗利が高く取れるもの VS 粗利が高く取れないもの

があります。

そして、昨今のように消費者の嗜好がコロコロ変わる中では、3ヵ月前はよく売れたが、今は売れ行きが落ち込んでいるものなどがあります。

 

決算時のように、現物の棚卸しまではやる必要はありません。けれども、在庫に関しては

  • 在庫の保管ルールを決める
  • そのルールに基づき毎月在庫を確認する

ことは必要です。

欠品を過剰に恐れるがゆえに在庫を持っていると、在庫は自然と膨らんでいくので、気をつけましょう。

 

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