ミセルチカラの磨き方
なぜ「欠品が怖い会社」ほど在庫が膨らむのか?感情が経営判断を歪める瞬間
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

経営者が嫌がることの一つに欠品による売上逸失があります。
「あの商品を買いたい」というお客様がいるのに、「申し訳ありません。いまは在庫がなくて」となると、すごく損した気持ちになります。このため、欠品を避けるために、「一定の在庫を持っておきたい」と考えます。
一方、在庫は売れるまではお金になりません。また、モノによっては倉庫での保管料がかかります。そして、製造したり、仕入れたりする際に費用がかかっているので、資金繰りの観点からは、「在庫はなるべく減らしましょう」となります。
前述のように、過去に欠品して売上を逃した経験がある会社では、どうしても在庫が膨らむ傾向があります。
ある打ち合わせでも、財務の観点から見て、「もう少し在庫を減らせませんか?」という議題になった際、経営者の口から出たのは、やはり、過去の売上逸失のお話でした。
もちろん、在庫で商品を持っていても
・定期的に売れている
・回転率も良い
・まとめて仕入れる方が単価が安い
といった諸条件が揃っていれば、一定の在庫を保つのもありです。
しかしながら、欠品で売上を逃した時の悔しさが強いと
・たまにしか売れない
・ずっと売れ残っている
・その都度仕入れしても単価はあまり変わらない
商品も在庫として抱えていることがあります。
中小企業の場合、在庫は年1回決算の時に確認するだけで、普段はあまり気にしていない会社も少なくありません。
また、月次決算をやっている会社でも、「在庫:10,000千円」という数字はチェックしていても、その在庫の中身が先月末と比べて、どの商品が増え、どの商品が減っているのかを確認した上で、当月の販売計画に織り込んでいるとは限りません。
複数の商品を在庫として抱えている際、商品の中には
・売れやすいものV S 売れにくいもの
・単価の高いもの VS 単価の低いもの
・粗利が高く取れるもの VS 粗利が高く取れないもの
があります。
そして、昨今のように消費者の嗜好がコロコロ変わる中では、3ヵ月前はよく売れたが、今は売れ行きが落ち込んでいるものなどがあります。
決算時のように、現物の棚卸しまではやる必要はありません。けれども、在庫に関しては
- 在庫の保管ルールを決める
- そのルールに基づき毎月在庫を確認する
ことは必要です。
欠品を過剰に恐れるがゆえに在庫を持っていると、在庫は自然と膨らんでいくので、気をつけましょう。
★関連する記事は
↓ ↓ ↓

試算表を月次で適切に作成し、経営判断に活用しないと、真の経営改善は難しいです。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。