ミセルチカラの磨き方
「あれ、どうなった?」は経営のサイン|情報が集まらない会社に共通する構造
「あれ、どうなった?」は経営のサイン

はじめに|「あれ、どうなった?」が増えるのはなぜか
「あれ、どうなった?」
経営者であれば、一度は口にしたことがある言葉ではないでしょうか。
ただ、この一言が頻繁に出ているとしたら、それは社員の問題ではありません。むしろ、会社の中で情報共有がうまくいかない状態のサインです。
多くの経営者は、「なぜ部下が報告しないのか」と考えます。けれども実際には、「報告しない」のではなく、報告の前提が共有されていないだけです。
情報共有がうまくいかない理由①|指示と認識のズレ
たとえば、「今週中にやって」と指示を出したとします。
社員は「金曜日までに終わらせればいい」と考えます。
一方で、経営者は
・途中経過を知りたい
・本当にできるか確認したい
・できれば早めに進めてほしい
と思っている。
ここにズレが生まれます。
社員は期限を守ろうとしているだけ。経営者は途中の状況を知りたい。
どちらも正しい。ただし、ルールがないために、すれ違いが起きています。
情報共有がうまくいかない理由②|報告ルールが曖昧
多くの会社では、情報共有の「手段」だけが整備されています。
・日報を書かせている
・会議をしている
・チャットを活用している
それでも「あれ、どうなった?」が出る。
その理由は明確です。「何を・いつ・どう報告するか」が決まっていないからです。
日報があっても
・重要な案件が書かれていない
・進捗が曖昧
・経営者が知りたい情報が入っていない
これでは、情報は共有されているようで、実際には共有されていません。
部下が報告しない本当の理由|ホウレンソウが機能しない構造
社員側にも、別の認識があります。
「ちゃんと報告している」
「まだ期限まで時間がある」
「優先順位はそこまで高くないと思っていた」
つまり、報告しているつもりと、知りたい情報のズレです。
ここで重要なのは、「ホウレンソウを徹底させること」ではありません。
今の時代は対面よりチャット、口頭よりテキストが当たり前です。
自発的な報告に依存するのではなく、報告しなくても情報が見える仕組みを作る必要があります。
解決策|情報共有の仕組み(報告ルール)の作り方
では、どうすれば「あれ、どうなった?」はなくなるのか。
答えはシンプルです。
情報の流れを設計することです。
報告ルールの作り方①|いつ報告するかを決める
・着手時
・途中経過
・完了時
このタイミングを決めるだけで、確認の手間は大きく減ります。
報告ルールの作り方②|何を報告するかを固定する
・進捗
・経過時間
・相手の反応
・次のアクション
項目を固定することで、報告の質が安定します。
報告ルールの作り方③|情報の置き場所を統一する
チャットに流れる情報ではなく、後から誰でも確認できる形で蓄積する。
たとえば、案件ごとの管理シートを作り
・見積の有無
・経過日数
・フォロー内容
などを記録する。
これが徹底されていれば、「あれ、どうなった?」と聞く必要はなくなります。
なぜ情報共有の仕組みは早期に作るべきか
この仕組みは、できるだけ早い段階で作るべきです。
社員数が少ないうちは、口頭で済ませた方が楽です。しかし、その状態に慣れてしまうと、後からルールを作っても機能しません。
人が増えてからでは遅い。増える前に整えることが重要です。
まとめ|情報は取りに行くものではなく、流れるもの
「あれ、どうなった?」という言葉自体が悪いわけではありません。
問題は、それが日常になっていることです。
もし週に1回以上、この言葉を口にしているなら、それは社員の問題ではなく、構造の問題です。
情報は、取りに行くものではありません。自然と流れてくる状態を作るものです。
その設計こそが、経営者の仕事です。
★関連する記事は「検索すれば見つかる情報のレベルでは仕事で使えない」

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