ミセルチカラの磨き方

2025/10/24

社員の「仕事の速さ」と「ミスの多さ」で悩む経営者へ:タイプ別指導と活かし方の実例解説

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

社員の仕事スピードとミス傾向をどう活かす?

仕事が速いか・遅いか、ミスが多いか・少ないかの切り口で見た場合

  1. 仕事が速くてミスが少ない
  2. 仕事が速くてミスが多い
  3. 仕事が遅くてミスが少ない
  4. 仕事が遅くてミスが多い

の4つのパターンに分かれます。

 

経営者からすれば、もちろん、理想は1の「仕事が速くてミスが少ない」社員。一方、4の「仕事が遅くてミスが多い」社員の場合は、そもそも採用段階で問題ありです。

このため、経営改革を進める際に話題に上るのは、社員が

  • 仕事が速くてミスが多い
  • 仕事が遅くてミスが少ない

のいずれかです。

 

仕事が速くてミスが多い

 

このような社員の方と面談すると

・一定のスキルがある

・仕事のやり方が上手い

・仕事を人に任せることに抵抗がない

人が多いです。

 

また、家庭や育児との両立などの問題をクリアするために「定時には必ず帰る→時間内に仕事を終わらせることを大切にしている」といった特徴もあります。


仕事が遅くてミスが少ない

 

このような社員の方は

・スキルが不足している

・仕事のやり方が悪い

・仕事を人に任せることが苦手

な人が多いです。

けれども、時間はかかっても、自分が納得のいくまでとことんやるタイプの方も多い気がします。

 

経営者からの評価で多いのは

 

そして、経営者からの評価をお伺いすると

仕事が速くてミスが多い<仕事が遅くてミスが少ない

であることが少なくありません。

 

つまり、

「彼(彼女)は仕事は速いけれども、間違いが多い」

「彼(彼女)は仕事は遅いけれど、最後までちゃんとやってくれる」

となる訳です。

 

中小企業の場合、人に仕事がついていることが多いので

・ミスが多い→誰かがフォローアップする必要がある

・ミスが少ない→その人に任せておける

となることも一因だと感じています。


指導すれども・・・

 

いずれにせよ

・ミスが多い→できたものを必ず見直すよう指導する

・仕事が遅い→前倒しの期限を設定してスピードアップを図るよう指導する

ことは必要です。

一方で、長年の習慣があるので、前述のように指導しても

・見直す習慣をつけても、やはり見落としが発生する

・スピードが一時的に速くなっても、また途中からスピードダウンする

ことも多いのではないでしょうか。

 

強みを活かして、欠点を補う


このため、先日あるクライアントさんで提案したのが

・仕事が速くてミスが多い社員と仕事が遅くてミスが少ない社員を組み合わせる

・二人で協力しながら複数の仕事をやってもらう

です。

前述の指導はいわば、欠点を直そうとするもの。一方で、今回の提案は欠点を直すのではなく、お互いの強みを活かそうという狙いです。
 

諦めずに解決策を探る

 

もちろん、狙い通りいくとは限りません。けれども、少なくとも、

・今まで自分がやっていない仕事に取り組む

・他の社員の仕事のやり方をお互いに身近で見ることで気づきを得る

・特定の社員に仕事が集中するのを防ぐ

効果があると考えています。

社員の育成は一筋縄ではいきません。ただし、諦めたらそこで終わり。不満はあっても、そこに拘泥せず、解決策を探っていきましょう。
 

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