ミセルチカラの磨き方
あなたは大丈夫?SNSが生んだ「主人公症候群」
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
「9月に入っても真夏の暑さ対策をしてください」って繰り返し言われていますね。確かに、日中の暑さは相変わらずですから。
なんだか最近は猛暑にしても、線状降水帯による雨にしても、極端過ぎます。
「ちょうどいい」というのは、失われてしまったようです。
9月に入りましたから、今年も残すところ3分の1です。
私自身が「どんなことをやりたいか」と考えていた時に目に飛び込んできた言葉がありました。
「主人公症候群」
聞いたことがおありでしょうか?
私は知りませんでした。
「自分の人生においては、自分が主人公」と言われます。そして、それはその通りです。
だから、
「自分らしい生き方をする」
「ありのままの自分で生きる」
「自分軸で生きる」
ということがフォーカスされています。
かく言う私だって、
「丸ごとの自分で生きる」
「丸ごとの自分でビジネスをする」
と言い続けていますから、
「主人公症候群」っていうのはちょっと驚きました。
「主人公症候群」というのは、AIの説明によれば、
自分の人生を映画や物語のように捉え、自分がその物語の主人公であり、すべてが自分中心に展開しているかのように感じる
心理的傾向というもの。
「自分の人生の主役は私」を地で行っているようなものですから、特別悪いことのようには思いません。
でも、どんな出来事でも
- 「自分に関係している」と思い過ぎ
- 他者との関係を自分軸で勝手に考え過ぎ
- 自分が特別な存在と思い込み過ぎ
- 他者に関心が無さ過ぎ
- 他者の感情に配慮できなさ過ぎ
というのが「主人公症候群」の特徴なんだそう。
この「主人公症候群」は、実際の症候群ではありません。でも、生まれた背景を知ると「なるほど」と納得できます。
SNSの普及です。ソーシャルメディアで生まれた表現なのだそうです。
SNSに限らず、ネット上には良くも悪くも、常に人から見られる状況が用意されています。現実はどうあれ、主役になれる場が等しくあるということです。そして、自分が「見られる」のと同時に、他者の「主役ぶり」を見ることができる状況でもあります。
そうなると、主役同士の「比較」が生まれますから、少しでも「自分が劣っている」「まるで脇役」とでも思ってしまうと許せなくなります。自分こそが主役なんですから。
「映え」はとっても大事なことになりますし、無理に自分を演出することにもなります。
「自分のコアを揺るぎない力にして自分を整えること」をセルフプロデュースとしてお伝えしてきた私としては、「極端過ぎるんだよぉ~!」って叫びたい気分になりました。
セルフプロデュースは「自分の良いところだけを集めて自分を演出することじゃない」と言っていましたけれど、「主人公症候群」は、いびつな形でセルフプロデュースしているわけです。していると思い込んでいると言った方がいいかもしれません。
「自分に目を向けられる」というのは、自己認識の第一歩として大事なことですから、とっても良いことです。でも、その方法を間違ったらしんどいだけのことになる!
そんなのは、セルフプロデュースって言いません。
↓ ↓ ↓
日本語には「いい塩梅」という絶妙な表現があるじゃないですか。
極端な味付けでは、料理も「まずい」と感じます。「主人公」であることも、バランスを欠いたら「まずい」です。
それでは、今日も1日お元気で。
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