ミセルチカラの磨き方
仕組みには「人」がいる。座組みには「その人」がいる
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

「座組みって、仕組みと何が違うんだろう?」
先日、夫との会話の中でそんな話になりました。
夫は以前から「座組み」という言葉を使います。「仕組み」づくりではなく、「座組み」を考える。
でも、この2つの違い、正直分かりにくいです。「座組み」と言っても、「仕組みのようなものだ」と受け取られるのが一般的かもしれません。
2つの違い。私は夕飯を作りながら、ふと思い浮かびました。
仕組みには「人」がいる。でも、座組みには「その人」がいる。
仕組みも当然、人が動かします。
でも仕組みは、役割を定めて、その役割を担う人が変わっても回ることに価値があります。だから、仕組みを見るときは「役割」が見えます。
座組みでは、例えばAさんを「営業担当者」として見るだけでは足りません。
Aさんは◯◯ができる。
Bさんとはこういう関係がある。
この会社ではこういう経験をしてきた。
この場面なら力が出る。
ここに置くとCさんの強みまで生きる。
「誰をどこに配置するか」だけではなく、「その人とその人だから何ができるか」を考えるわけです。だから、座組みを見るときは「その人」が見えます。
ここで疑問が出てくるかもしれません。
「座組みに必要なのは人だけ?」
「仕組みと座組みは対立するもの?」
「座組みを作ったあと、仕組みにすることもあるでしょ?」
仕組みより座組みの方が優れているということを言いたいのではありません。
用途が違います。「再現して回すための仕組み」と「その人たちだから成立する形をつくる座組み」です。
仕組みは役割をつくり、誰かがその役割を担うとするなら、座組みでは「誰か」ではなく、「その人」の経験、人柄、得意不得意、信用、関係まで材料になります。
「その役割に誰を置くか」ではなく、「その人がいるから、何ができるか」を考えたい。
私がなぜ「その人」にこだわるかと言うと「その人」が消えてしまった瞬間に、景色から落ちるものがあるからです。
その人だけを「点」で見るのでは、ただの「人材」です。
その人と周囲との関係を見る。関係が見えてくると、組み合わせの可能性が見えてくる。力だけじゃない。その人が積み重ねてきた経験、その人への信用、その人と別の誰かとの関係、その人が力を出せる場面・出せない場面。
つまり、座組みを考えることは、「その人」がいる景色を見ることになります。
「景色を見る」は、単に「視野を広く持って見ましょう」ではありません。
点と点の間や関係まで見るからこそ景色になるんです。そしてそこに「座組み」が生まれます。
逆に、「座組み」を考えようとしたとき、役割名だけでは組めないとしたら、「その人」を見なければなりません。
そしてまた、その人と周囲との関係を見ると、景色を見ることになります。
「座組み」と「景色」は別物ではあっても、「座組み」をつくるには景色が必要なんだと思います。その景色を見たうえで、関係を組み直すことになりますから。
仕組みには「人」がいる。
座組みには「その人」がいる。
そして、「その人」が見えるところまで景色を見る。
先週のブログでは、AIの進化を見るときに景色から「人間」を落としていないかということをお伝えしました。今週は、会社や仕事の仕組みを見るときに、景色から「その人」を落としてないかです。
意識して連作にしたわけではありませんけれど、AIから経営に変わっても同じです。
何かが景色から落ちたとき、そこにあった可能性も一緒に落ちてしまうのかもしれません。
「人間」がいる景色を見る。
「その人」がいる景色を見る。
何を見るかだけではなく、何を景色から落とさずに見るか。それもまた、「景色を見る」ということなのだと思います。
それでは、今日も1日お元気で。
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会社経営は「キャッシュ・フロー」「セールス・フロー」、そして、「マネジメント・フロー」という3つのフローから捉えて、優先順位をつけて問題解決する。
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