ミセルチカラの磨き方
「できていないこと」に目を奪われる前に
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
北海道は真冬、九州は真夏。日本の「縦長地形」を再認識させられるようですね。
さて、今日は先週のブログに書きました「顧客満足を超えて「心を満たす」─感情価値経営のリアル」の後日談から。
これは多くの方にシェアしたい出来事でしたし、特に経営者の方には知って欲しいことでしたのでブログに書きました。
ちょっと迷うところではあったのですが、ブログに登場するSさんにも「読んでいただけたらうれしい」と思って、お知らせをさせていただきました。
Sさんからは、こちらの胸が熱くなるようなメールが届き、この記事を「社内で回覧している」ということが分かりました。そして時を置かず、会長さんからもとても丁寧なメールをいただきました。
ここでもまた、一顧客への心を込めた対応と「共有→共感→共鳴」を実践することの素晴らしさを体感させていただいてうれしい限りでした。
会社としても、担当のSさんとしても、ブログの中で「過分に褒めてもらっている」と思っていただいたようです。
しかし、書いたことは、大げさなことも脚色も一切なし。ただ、事実を書いただけ。あったことの事実と、私が感じて考えたことを書いただけのものです。
そう、「褒めたたえた」というわけではないのです。でも、なぜそのように受け取ってくれたのかと言えば、「再認識」できたからなのだと思います。
どんな会社にも、大なり小なり課題や問題はあります。当然のことながら、それは「できていないこと」です。「できていないこと」「ダメなこと」「やらなければいけないこと」をどう解決するか日々悩んで考えるわけです。
もちろんそれは必要なことですが、考え方や捉え方の「偏り」が問題解決を阻むということもあります。
「できていないこと」は目につきますし、気になりますから、ダメなところばかりを見て掘り下げていくことになります。
やたらにルールや仕組みだけが増えて複雑化するのはよくあるパターン。結局、続けられない「決まりごと」は、忘れ去られることになります。
「できていないこと」に目を向けるのと同じくらい「できていること」を意識してほしいと、私は常々お伝えしています。
「できていること」というのは、人であっても会社であっても、当たり前にやっていることなので、特別にすごいこととは思えません。「価値がある」という発想にもならないのです。
できていないことを「無くす」というところで堂々巡りを繰り返すだけでは、「ない」を埋めるための行動ばかりを考えます。でも、できていることを「さらに磨く」ということだってできるはずです。
「当たり前にできていることの中にも価値がある」
これが「再認識」です。捉え方次第で大きな力になります。
まさに先週のブログは、「社外の視点から見た自社の姿」です。自社のできていることを「再認識」していただけるきっかけになったのだと思います。
お客様をしあわせにしていることを実感できるのは日々の仕事への意欲になりますし、事業を続けていくことの励みにもなります。それは、152年続く老舗企業であっても同じなのです。
できていないことを直すより、できていることを見つめ直す。経営には「再認識力」も欠かせないことを、「再認識」してください。
それでは今日も1日お元気で。
★関連する記事は
↓ ↓ ↓
顧客満足を超えて「心を満たす」─感情価値経営のリアル
「満足度」は人の感情から生まれるものですから、「どれだけ人の心に関心を寄せられるか」が根本に無ければ、一過性のもので終わります。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。