知恵の和ノート
経営者の覚悟とは何か?会社成長を左右する「欲の方向性」の正体(第625話)
会社の成長限界は経営者の覚悟の構造で決まる。欲の内容とその方向性が未来を静かに規定する。

会社は経営者の覚悟の大きさまでしか成長しない。
仕事を通して多くの経営者とお話していて、実感しています。
改革を進めると、一時的に混乱が必ず起こります。
- 売上高が減る
- 社員が辞める
- 周りから批判される
会社をさらに良くしようと思って改革に取り組んでも、すぐに理解を得られるとは限りません。また、改革には何かしらの痛みが伴うので、その痛みを感じる人は反発します。
それでも、覚悟を持って進めない限り、改革はなし遂げられません。
では、覚悟の大きさとは何なのでしょうか。
私の定義は
覚悟の大きさ=欲の内容×欲の方向性
です。
- 欲の内容:経営者が本当はどうしたいのか
- 欲の方向性:その欲はどこに向いているのか
です。
経営者が自分の私利私欲のために会社を経営している場合。
ある意味、そこに徹しているのであれば、腹がすわっているので、一定の収益を上げることも可能です。しかしながら、社員が増えたり、取引先が増えたりすると、経営者の欲の本質を見抜く人が出てくるので、どこかで成長は止まります。
ただし、欲の内容とその方向性はすぐに見えません。
- 社員を何がなんでも守る
- 会社を続けるために、社員に辞めてもらう
一般的には前者の覚悟を持った経営者は称賛され、後者の経営者は冷たい経営者として非難されます。
しかしながら、実際には「この商品で世の中に貢献するために、苦渋の決断として今は社員に辞めてもらう」というケースもあります。その際、対象となった社員から厳しい言葉を浴びせられたり、事情をよく知らない第三者から「経営者として失格だ!」と糾弾されたりします。
経営者も人からは嫌われたくないので、そういった痛みを避けようとして、決断を先延ばしにすることも多いです。
けれども、会社の状況によっては、そのような痛みを避けては通れません。そして、その決断がすぐには理解されなくても、「あの時、あれに取り組んで良かった!」と後になって、納得されることもあるのです。
あるクライアントさんも、このたび大きな決断をされました。詳細は申し上げられませんが、今回のご決断によって、会社は良い方向に進むと私は信じています。
なぜなら、欲の方向性が経営者ご自身ではなく、自分以外の人たちに向いたものだから。
もし、いろいろと改革に取り組んでいるけれど、上手くいっていないと感じておられるなら、その改革の原動力となっている自分の
- 欲の内容
- 欲の方向性
を書き出すことで、改革が中途半端に終わってしまう原因が見つかるかもしれません。
人は、たとえ口から言われなくても、相手の欲の内容と方向性を感じ取っています。
覚悟の大きさは、多少時間はかかっても必ず人に伝わります。そして、その覚悟に共感した人が会社の成長を支えていきます。
★関連する記事は
↓ ↓ ↓
正解のない時代に問われる経営者の意思決定

経営者の仕事とは、正しい決断をすることではない。どんな結果からも逃げず、自ら下した決断を正解に変えるまで行動し続けることである。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。