知恵の和ノート

2026/02/24

経営者の覚悟とは何か?会社成長を左右する「欲の方向性」の正体(第625話)

カテゴリー :経営者

会社の成長限界は経営者の覚悟の構造で決まる。欲の内容とその方向性が未来を静かに規定する。

会社はなぜ社長の覚悟までしか成長しないのか?

会社は経営者の覚悟の大きさまでしか成長しない

仕事を通して多くの経営者とお話していて、実感しています。

 

改革を進めると、一時的に混乱が必ず起こります。

  • 売上高が減る
  • 社員が辞める
  • 周りから批判される

 

会社をさらに良くしようと思って改革に取り組んでも、すぐに理解を得られるとは限りません。また、改革には何かしらの痛みが伴うので、その痛みを感じる人は反発します。

それでも、覚悟を持って進めない限り、改革はなし遂げられません。

 

では、覚悟の大きさとは何なのでしょうか。

私の定義は

覚悟の大きさ=欲の内容×欲の方向性

です。

  1. 欲の内容:経営者が本当はどうしたいのか
  2. 欲の方向性:その欲はどこに向いているのか

です。

 

経営者が自分の私利私欲のために会社を経営している場合。

ある意味、そこに徹しているのであれば、腹がすわっているので、一定の収益を上げることも可能です。しかしながら、社員が増えたり、取引先が増えたりすると、経営者の欲の本質を見抜く人が出てくるので、どこかで成長は止まります。

ただし、欲の内容とその方向性はすぐに見えません。

 

  • 社員を何がなんでも守る
  • 会社を続けるために、社員に辞めてもらう

一般的には前者の覚悟を持った経営者は称賛され、後者の経営者は冷たい経営者として非難されます。

しかしながら、実際には「この商品で世の中に貢献するために、苦渋の決断として今は社員に辞めてもらう」というケースもあります。その際、対象となった社員から厳しい言葉を浴びせられたり、事情をよく知らない第三者から「経営者として失格だ!」と糾弾されたりします。

 

経営者も人からは嫌われたくないので、そういった痛みを避けようとして、決断を先延ばしにすることも多いです。

けれども、会社の状況によっては、そのような痛みを避けては通れません。そして、その決断がすぐには理解されなくても、「あの時、あれに取り組んで良かった!」と後になって、納得されることもあるのです。

 

あるクライアントさんも、このたび大きな決断をされました。詳細は申し上げられませんが、今回のご決断によって、会社は良い方向に進むと私は信じています。

なぜなら、欲の方向性が経営者ご自身ではなく、自分以外の人たちに向いたものだから。

 

もし、いろいろと改革に取り組んでいるけれど、上手くいっていないと感じておられるなら、その改革の原動力となっている自分の

  1. 欲の内容
  2. 欲の方向性

を書き出すことで、改革が中途半端に終わってしまう原因が見つかるかもしれません。

 

人は、たとえ口から言われなくても、相手の欲の内容と方向性を感じ取っています。

覚悟の大きさは、多少時間はかかっても必ず人に伝わります。そして、その覚悟に共感した人が会社の成長を支えていきます。


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