知恵の和ノート
経営の自由は、責任を果たした社長だけが手にできる (第627話)
経営の自由は権利ではない。数字を見る責任、前倒しで判断する責任、率先する責任。その重さを引き受けた社長だけが自由に経営できる。

自由の大きさは責任の大きさで決まります。
オーナー企業の経営者は「株主=社長」なので、ある意味、上場会社の経営者よりも自由に経営ができます。
どんなことに、いくらお金を使おうが自由ですが、自由と責任は表裏一体。順調に事業が回っている時はOKですが、問題は逆風が吹いた時。
「景気が悪い」「社員が悪い」「政治が悪い」と文句を言うのも自由ですが、自由に経営してきた分、その責任の重さを痛感することになります。
会社は一定の業績を上げていれば、銀行からお金を借りることができます。けれども、銀行が融資してくれるからといって、あまり考えずにお金を借りると、借入金額が膨らみます。
そうなってくると、銀行もいろいろと経営に対して、口を挟んでくるので、自由度が減ります。自業自得な訳ですが、銀行から融資を受けられないと事業がストップする状態になると、経営の自由度はかなり狭くなります。
このため、経営者は自由を大切するなら、経営を続けていく上で銀行から融資を受ける際にも、節度ある借入を心掛ける責任があります。つまり、どんなことに、いくらお金を使うのかは自由ですが、お金の管理がしっかりできていないと、自由はかなりの制限を受ける訳です。
このため、もし、経営者が自分の思う通りに会社を経営したいなら
- 無借金でも仕事が回るビジネスモデルを作る
- お金を借りても、銀行から文句を言われない業績を残す
しかありません。
ただ、前者は事業が大きくならないかもしれませんし、自社の上げた利益を原資に次の投資を行っていくことになので、時間がかかります。スモールビジネスとして長く、じっくりと仕事を続けていきたい経営者にはお勧めです。
一方、やはり会社をいまよりももっと大きくしたいとお考えの経営者であれば、やはり、銀行からの借入も視野に入れる必要があります。
よく、上手くいっている経営者はケチだと言われます。
その理由は、ケチと言われる経営者は、無駄なことや価値のないことには一切お金を使わないからです。一方、必要なところには一気に投資をする大胆さがあります。
言い換えると、自分なりの判断基準があり、お金をしっかり管理する責任を果たされているのです。
以前、経営者が決断する際に心掛けたい3つのポイントとして
- 数字を見る
- 前倒しする
- 率先垂範する
をお伝えしました。
これを、自由の観点から言えば、自由に経営したいなら
- 数字を見る責任を果たす
- 前倒しする責任を果たす
- 率先垂範する責任を果たす
です。
昨今は自分の権利ばかり主張して、自らの責任を果たそうとしない人も増えています。しかし、社員を始め、取引先や協力会社も含め、たくさんの関係者を巻き込んで仕事をする経営者は、責任を果たす大きさは普通の人よりも重いです。
自由に経営したいなら、まずは自らの責任をしっかりと果たすことから。経営の自由とは、責任を引き受け続ける社長だけに与えられるものなのです。
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