知恵の和ノート

2014/03/25

失敗を成功へつなげるために定性的情報と定量的情報を組み合わせて判断する(第3話)

カテゴリー :リスク管理

定性的情報×定量的情報=経営判断の根拠

失敗を成功へつなげるために必要なこと

先月ソチオリンピックが終わりましたが、今年は6月にサッカーのワールドカップが開催されます。

日本でもJリーグが開幕し、サッカーシーズンもいよいよスタートですね。

では、世界の中でサッカー人口が一番多い国はどこかご存知でしょうか。

真っ先に頭に浮かぶのは、サッカー大国として知られ、今年のワールドカップの開催国であるブラジル。

サッカーに対する熱狂ぶり、ストリートでサッカーに興じる子供たちというイメージがあり、「サッカー人口もブラジルが一番」であると私も思っていました。

しかし、昨日の日経新聞。

GLOBAL DATA MAPという特集記事に出ていた国際サッカー連盟(FIFA)が調べた各国のサッカー人口によると、「ブラジルは1,320万人で四番目!」だったのです。

では、サッカー人口世界一の国はどこでしょうか。

それは、中国(2,617万人)です。ちなみに、第2位はアメリカ(2,447万人)、第3位はドイツ(1,631万人)でした。

まあ、考えてみれば中国は人口も多いので、結果的にサッカー人口も多いというのは当たり前かもしれません。

一方、新聞にはサッカー人口の割合(%)も出ていたのですが、中国のサッカー人口の割合は1.9%で、日本のサッカー人口の割合3.8%の半分(日本のサッカー人口は481万人)でした。

そこで、サッカー人口の割合で比べてみると、ブラジル:6.7%、アメリカ:7.8%、ドイツ:19.8%です。

つまり、サッカー大国であるブラジルは、サッカー人口という数でも、サッカー人口の割合という率においても、アメリカやドイツより小国であるという訳です。

もちろん、FIFAがサッカー人口というのをどのように定義しているのかをより詳細に調べる必要があります。もしかすると、ブラジルでストリートサッカーをしている子供たちは統計の数字には入っていないかもしれません。

けれども、一つ言えることは、イメージや印象は意外とあてにならないということです。つまり、一定の基準を設けて、定量的に調べた情報を基に定性的な情報を検証するという姿勢が大事です。

特に会社として経営判断を行う場合は、​​​​​​​直感に頼るだけでなく、数字としての根拠を積み上げる必要があります。

当然のことですが、いくら数字としての根拠を並べても思った通りの結果が出ないことがあります。けれども、単に勘頼りの経営を続けている場合は今回の失敗は一つの失敗に終わってしまうのに対して、​​​​​​​数字をベースにした経営判断の場合は、失敗事例が成功へ一歩近づくための材料の一つになるのです。

長く成長を続けていくためには勘ピューターだけに頼るのではなく、​​​​​​​数字としての根拠を積み上げるに取組みましょう。

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