知恵の和ノート

2014/08/19

「もったいない」が別の「もったいない」を生む(第24話)

カテゴリー :予算管理

購入する際の基準を予め持つのは普通の経営者
売却する際の基準を予め決めるのができる経営者

「もったいない」が「もったいない」を生む

昨日は、都内で三ヵ所ほど回る予定があり、「東京メトロ一日乗車券」を買いました。

一日乗車券の値段は710円。これで地下鉄が一日乗り放題です。

一日乗車券を買うかどうかの基準は、バラバラに乗車券を買うより安いかどうか。正確に計算した訳ではありませんが、三ヵ所ほど行けば元は取れると思ったので、購入しました。

一方、いったん一日乗車券を買った後ではどうしても、​​​​​​​「できるだけ使い倒そう」という心理が働きます。

三ヵ所の内、東京メトロでしか行けない場所は一ヵ所だけ。それ以外の場所はJRを利用できたり、都営地下鉄を利用できたり、と他にもいろいろと選択肢があります。

けれども、あくまで一日乗車券が使えるのは東京メトロだけです。このため、昨日はできるだけ東京メトロを利用しました。

それでも、訪問する三ヵ所は東京メトロの駅が便利だったので、問題はありませんでした。

しかし、問題は最後。

私の場合、都心から自宅に帰るにはたいてい新宿駅または渋谷駅経由になります。

最後の訪問地から東京メトロだけを使って新宿駅か渋谷駅に行くことも可能です。また、一日乗車券を持っているので、他の路線を使わない方が金銭的にはお得です。

でも、東京メトロだけを利用しようとすると、何回か乗り換えが必要だったり、余計に時間がかかったりという問題がありました。

一瞬、「どうしようかなぁ」と思いましたが、最終的にはやはり時間の節約を優先して、東京メトロ+JRで新宿駅に出た次第です。

金額710円という一日乗車券であれば、大勢に影響はありません。

けれども、これが710,000円で買った事務用品だったらどうでしょうか。また、7,100,000円で購入した工作機械だったらどうでしょうか。

「もったいないから、できるだけ使おう」「効率は悪いけれど我慢しよう」という気持ちが働くのではないでしょうか。

もちろん、費用のムダ使いはダメです。​​​​​​​費用対効果を考えて「これを買ったらどのくらいで採算が取れるのか」を考えてからお金を使うことが必要です。

しかしながら、持っている資産に縛られすぎるのも問題があります。現時点で手元にある資産だけをベース考えてしまうと、​​​​​​​より有効な他の選択肢があるのについつい見過ごしてしまう危険があるのです。

日進月歩で技術の進化が早い昨今、資産が陳腐化するのもあっという間なので、​​​​​​​執着しすぎることがかえってもったいない結果を生むこともあります。

株の損切りではありませんが、最初から「このPCは2年間使ったら必ず見直す」「累計10,000個生産できればいつでも代替可能」というように、​​​​​​​執着しすぎを防ぐ歯止めを仕組みの中に入れておくことがポイントです。

大きな金額を投資するのは勇気が要りますが、いったん投資して獲得した資産を捨てるのはもっと勇気が必要です。

冷静な決断をいつでも下せるよう予め捨てる基準を決めておきましょう

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