知恵の和ノート

2026/02/10

「結果オーライ」の経営が会社を弱くする—再現性を生む意思決定の技術(第623話)

カテゴリー :事業計画

再現性なき成功は、単なる幸運にすぎない。事前調査に頼りすぎず、勘にも溺れず、撤退基準まで設計せよ。意思ある挑戦を重ねた企業だけが、揺るがぬ勝ち筋を築く。

強い会社が必ず持つ「撤退条件」という思考法

今回の衆議院選挙は自民党の圧勝に終わりましたが、時系列的に見ると

  1. 事前の調査:いま選挙をすれば「勝てる」という予測
  2. 途中の分析:これなら「勝てそう」という状況
  3. 事後の結果:過半数を確保して「勝った」という実績

です。

 

経営者も何かに取り組む際

  1. 事前の調査:いまやれば「上手くいく」という予測
  2. 途中の分析:これなら「上手くいきそう」という状況
  3. 事後の結果:「上手くいった」という実績

となれば、嬉しいですね。

 

しかしながら、実際には

  1. 事前の調査:あまりやらない or やっても中途半端
  2. 途中の分析:あまりやらない or やっても中途半端
  3. 事後の結果:たまたま上手くいった or 上手くいかなかった

となっているケースも多いです。

 

もちろん、事前の調査にも限界があります。

今回の総選挙で言えば、自民党の事前調査で「過半数を獲得できそうだ」という予測が解散する背中を押したとも言われています。けれども、その調査では、中道改革連合が選挙前にできることまでは予測できていません。

また、その野党勢力も、対抗勢力になるどころか、議員を大幅に減らすことになったので、結果としては自民党が予測以上の勝ちにつながりました。

 

一方で、会社の事業においても、タイミングが大切。上手くいくかどうかは分からなくても、自社が何もやらないうちに、他社が似た商品を出してしまうと、せっかくのビジネスチャンスを取り逃します。

このため、事前の調査に必要以上の時間を費やすのは危険です。けれども、中小企業の場合は、経営者の勘だけに頼って、思いつきで無駄なお金と時間を使ってしまうこともあります。

 

そこで、お勧めなのが、事前の調査の限界を踏まえつつ、撤退する際の条件を予め決めておくことです。

例えば

  • 投資金額は500万円までとする
  • 6ヵ月で売上高が100万円に行かなかったら中止する
  • 損失が300万円以内であれば継続的に続ける

といった感じで、時間と金額を踏まえることがポイントです。

 

一番まずいのは、なんとなく始めて、なんとなく終わってしまうこと

せっかくお金と時間を使って何かに取り組むのであれば、期待した結果が得られるかどうかは別にして、何かしらの学びを得ることが大切。

 

「結果良ければすべてよし」では再現性はありません。また、仮に思ったような結果が出なかったとしても、

  • 調査に基づいた仮説のどこが間違っていたのか
  • 想定外の事情に対して、どのように対応したのか
  • 最終的な結果を踏まえて、次に何を活かすのか

が分かっていれば、使ったお金と時間は浪費ではなく、将来への投資になります。

 

政治家のお金の使い方は曖昧な部分もありますが(笑)、経営者のお金の使い方は曖昧ではダメ。

会社を取り巻く環境は時々刻々変化するので、昨年は上手くいった取り組みが今年も上手くいくとは限りません。

けれども、事前の調査を踏まえ、途中の状況もタイムリーに把握しながら、常に対応を柔軟に変えていく姿勢が会社に定着すれば、会社の「勝ち筋」と言える再現性のある取り組みは必ず見つかります。

 

再現性のある会社の「勝ち筋」を見つけたい方は、「こちら」をご活用ください。

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社長専任の社外チーム

 

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