知恵の和ノート
あなたの会社は大丈夫?右腕を失った瞬間に崩れる組織の共通点(第622話)
右腕を失った瞬間に揺らぐ会社は、まだ組織ではない。反対意見が届く構造と、トップ不在でも機能する仕組みこそが、企業を長く存続させる。

今年の大河ドラマは豊臣秀吉の弟である豊臣秀長が主人公。「秀長がもう少し長生きしていたら、豊臣政権も安泰だったのでは」と言われていますが、皆様はどう思われるでしょうか。
史実としては、秀長が亡くなって以降、千利休との対立、関白秀次の追放や朝鮮出兵など、秀吉の暴走とも言える行動が増えていきました。このため、調整役として秀吉を支えた弟がもう少し生きていたら、状況が違っていたのではというのがその根拠です。
一方で、仮に秀長が長生きしていても、状況はそれほど変わらなかったのではという考え方もあります。
尾張一国であればまだしも、日本全国を統治するという場合。昔から主を仕える譜代の家臣達がいた徳川家康と比べると、豊臣家の場合は、秀吉が天下統一を図る過程で家来になった人が多く、脆弱性があったからです。
では、これを会社経営で見た場合
- 社長=豊臣秀吉
- 社長の右腕=豊臣秀長
です。
親族であるかどうか別にして、どんなに優秀な経営者であっても、その人を支える右腕となる人物がいた方が会社経営は上手くいきます。
一方で、仮に右腕となる社員がいなくなった場合、社長に意見を言う人がいなくなって、会社が大きく傾くこともあります。
この点
- 豊臣政権=トップが不在だと仕事が回らなくなる恐れあり
- 徳川幕府=トップが不在でも仕事が回る仕組みあり
でした。
特に社員数が増えたり、事業内容が複数に渡ったりすると
- 社長が不在でも仕事が回る
- 社長の右腕がいなくても仕事が回る
状況でないと、会社を長く続けていくことができません。
実務感覚からすると、社員5人以下であれば、社長の右腕がいなくてもなんとかなります。けれども、社員が10人になると、やはり右腕は必要。そして、社員が15人以上になると、仕事を回す仕組みがないと、いろいろと支障が出てきます。
したがって、もし、経営者が長く会社を存続させたいと考えるなら
自分に対してもきちんと反対意見を述べられる右腕を置く
↓
右腕となる人の力を借りながら、人が代わっても仕事が回る仕組みをつくる
ことが必要です。
その際、ポイントは「右腕となる人は一人でなくても良い」ということ。
営業、製造、企画、経理、人事、総務など会社の業務は多岐に渡ります。そして、どんなに優秀な経営者であっても、苦手な分野があるし、仮に得意な分野であっても、時代の変化と共に、従来のやり方がそのままでは通用しなくなっていることもあります。
このため、仮に「社内には自分の右腕となる社員がいない」というケースでも、
・営業に関する右腕はAさん
・製造に関する右腕はBさん
・管理部門の右腕はCさん
というように複数の人から情報や意見を吸い上げることなら、できる会社も多いのではないでしょうか。
人は時間の経過と共に変わります。また、時代の変化と共に、経営者に求められる資質も変わります。そのことを前提とした上で、組織をどのように構築していくか。
自社には今何が足りていないのかを知ることで、次の一手も見えてきます。
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