知恵の和ノート

2014/10/07

気概と信念を持って言葉を使う(第31話)

カテゴリー :情報発信

流行りの言葉を薄っぺらく使うのは半人前の経営者
内なる言葉にじっと耳を傾けるのが一人前の経営者

気概と信念を持って言葉を使う

「あんまりいい印象ないんですよね」

先日あるコンサルタントの方と情報交換している時のこと。

私が自分の仕事について「総務の仕事の生産性を上げ・・・」と概略を説明した後の言葉です。

そのコンサルタントは某大手企業でもご活躍されていたのですが、総務や経理といったいわゆる管理部門は「何かにつけて文句を言う」「新しいことをやろうとすると足を引っ張る」「数字、書類、印鑑などやたら形式にうるさい」ということで、どちらと言えばネガティブな印象をお持ちでした。

私自身も銀行にいた時、総務の人から「早く運転日誌出せよ」とか、「鉛筆が欲しいならこの書類に課長の印鑑をもらって下さい」と言われたことがあります。このため、「こっちは目の前の仕事で忙しいのにいちいちうるさいことばっかり言うなぁ」と感じていたので、先のコンサルタントの方のお気持ちもよく分かります。

総務、経理、財務、人事といった管理部門は会社としてのルールを決め、そのルールを社内で徹底することで会社を支えています

声の大きい人だけが得をしたり、毎月書類の提出方法が変わっていたりすると社内は混乱するだけです。そこで、規程を作り、マニュアルを定めて社内に通知しルールを運用していきます。このため、どうしても保守的になりがちです。この保守性が会社の暴走を止めるという点では大きな効果を発揮します。

 

一方で、保守性が行き過ぎると、せっかく芽生えつつある会社の可能性を摘んでしまう恐れもあります。

最終的に私が新しい総務を作るという意味で、成長支援部というネーミングをつけたのは、​​​​​​​会社が成長を続けていくためには、従来の総務のイメージとは違う総務を作る必要があるという思いからです。

 

経営者は社内で、そして時には社外に対していろいろな情報を発信します。その時、その言葉にどこまで自分の思いや考え方を込めて話せるかによってその影響力が全然違ってきます。

子供に名前をつける時、親は一所懸命考えて、「健やかに育ってほしい」「明るく元気な子供に育ってほしい」という気持ちを込めます。

会社においても商品やサービスの名前をつける時は、いろいろとこだわりを持って検討するかと思います。

しかしながら、経営者の考え方や会社の理念を伝える時に、​​​​​​​心の底から絞り出した血の通った言葉を使っているかというと、意外とできている会社は少ない気がします。

最終的な表現はごく当たり前の平凡な言葉になるかもしれません。

しかし、その言葉を出すためにどれだけ汗をかいたのか。また、あえてその言葉を削った意図は何だったのか

言葉はその行間からでも気持ちが伝わります。

今回お陰様で「成長支援部」が商標として正式に登録されました。この言葉に魂を注入すべくより一層努力していきます。

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