知恵の和ノート

2015/09/29

(第82話)腹をくくって話して、社長の本気を伝える

カテゴリー :コミュニケーション

社員に迎合して社長が不満を溜め込むのは成長が止まる会社
社員に対峙して社長が不満を一掃するのが成長し続ける会社

腹をくくって話す

人間誰だって人からは嫌われたくはありません。それは、社長と社員との間でも同じです。

社員からすれば、会社のトップである社長から嫌われたくないのは当然のところです。一方、社長の方も、意外と社員から嫌われたくはありません

なかなか思ったように働いてくれない社員や指示を守れない社員に対しては、「いい加減にしろ!」「ちゃんとやれ!!」と怒鳴りたいのはやまやまです。しかし、社員がきれて辞めてしまうと、仕事が回らなくなる恐れがあるので、不平や不満があってもじっと堪えている社長も少なくありません。

あるクライアントさんでも、ギリギリの人数で仕事を回しており、今は募集をしても人が集まらないので、怒りたいのを辛抱強く我慢しておられました。でも、ある時「このままではいかん」と腹をくくって、一人ひとりと面談をしました。

自分の経営方針を話し、「この方針に不満だったら、辞めてもらって結構です」と、キッパリ言い切りました。すると、多くの社員は「このまま働かせて下さい」「今まで以上に頑張ります」という回答でした。そして、それまで社内を引っ掻き回すような言動をしていた社員も「私は別に会社に対して不満はありません」という返事でした。

全社員との面談を終えて1ヵ月ぐらいすると、社内の雰囲気も徐々に変わってきて、お客様からの評判も良くなっていったそうです。

人間も所詮は動物。そして、動物は本能的に相手が自分よりも強いかどうかを感じ取ります

社員が嫌がって辞めてしまうかもしれないという恐怖心を克服し、腹をくくって自分の経営方針を貫き通した社長に対し、社員は「社長は本気だ」というのを感じたはずです。その結果、社内での意思疎通がグッと良くなりました。

知人の社労士の先生によると、

  • 社員のために良かれと思っていろいろと人事施策を打っている会社
  • 「俺のやり方に不満があるなら、辞めてもらっていいよ」という会社

を比較すると、労働問題で訴えられるケースが多いのは圧倒的に前者とのことでした。

給与水準のアップや福利厚生の充実にまじめに取り組んでいる社長からすれば、「なんでこうなるの?」と思うかもしれません。いくら待遇改善や制度を整備しても、不満を持つ人は必ずいます。

その時に、社長自身が嫌われる勇気を持って、社員と真正面から対峙できるかどうかが鍵を握っています。

社長と社員の関係も、人と人の関係の一つ。

社長が腹をくくれば、たとえ社長という肩書を乱用しなくても、相手には伝わるものがあります。

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