成長支援部からの提言

2017/01/17

(第150話)高い目標でも焦らず、一段ずつ進んで達成する

カテゴリー :社員教育

社長の号令と社員の気合いだけで、高い目標に取組むのは成長が止まる会社
明確な目的と粘り強い忍耐で、高い目標もクリアするのが成長し続ける会社

高い目標でも焦らず、一段ずつ進んで達成する

「最初はお金で釣ったんです!」

先日お話をお伺いしたA社長。ある目標を達成するために、最初は一人で頑張っておられましたが、「このままでは無理」と感じて、社員を巻き込むことを決断されました。

まずは、なぜこの目標を取組むのかという目的を全体会議で発表しました。この目的がハッキリしていないと、目標も途中で腰砕けになります。

次に、選抜メンバーを募ってプロジェクトに取組むことにしました。

当初は、5人ぐらいのプロジェクトメンバーで進めたかったのですが、なかなか手を上げる人がいません。そこで、1番成果を上げた人には10,000円、2番目の人には6,000円・・・というようにニンジンをぶら下げることで、なんとかメンバーを集めました。

ただ、目標を掲げただけでは進捗しません。そこで、毎月1回のペースで進捗会議を開き、目標に対して実績はどのくらい積み上がっているか、進まない場合はどんな課題があるのかをきめ細やかにフォローアップしました。

また、長期的な目標を達成するためには、1年で終わらせたのではダメ。このため、「なんとなくみんな楽しそう」という雰囲気を出すために、毎月の進捗会議ではお茶と美味しいケーキも用意したそうです。

このような涙ぐましい努力の甲斐あって、今ではほぼ社員全員がそのプロジェクトに参加することに成功。結果として直前期の決算では売上が2億円以上増えたとのことでした。

この話を聞いて私が最初に感じたのは、「今の社長さんは、本当にたいへんだなぁ」ということです。

これが大企業であれば、某大手企業のように、「チャレンジ!」という号令の下で、社員がなんとか自分たちで工夫してやるのかもしれません(苦笑)。また、中小企業であっても、創業者であれば、そのカリスマ性を持って、社員を動かすことができるのかもしれません。

しかし、二代目、三代目の社長になると、創業者ほどのカリスマ性がない場合がほとんどです。また、社員の気質も以前とは変わりつつあり、たとえ上から言われても、やりたくないことにはあまり積極的に取り組もうとしません。

だから、A社長のように、時には特別手当という形で目の前にニンジンをぶら下げたり、盛り上がって、楽しそうな雰囲気を意図的に作り出したりして、徐々に社員を巻き込む工夫が必要になってきます。

社長としては、社員に対しても、社長と同じ視点に立って仕事に取組んでほしいという気持ちになるのはよく分かります。しかし、その状態にまで持っていくにはかなりの時間がかかります

例えば、文章を書くのが苦手な社員に、いきなり「毎日一つブログを書いてアップしろ!」と指示をしても、止まってしまうケースが大半です。この場合は、最初から完璧を求めないことがポイントです。

  • まずは3行でも良いから書いてみる→徐々に文字数を増やす→見込み客にセールスしたい内容を盛り込む
  • 最初は文字だけもOKとする→慣れてきたら、写真も貼り付ける→次には動画にも挑戦する

というように、段階を踏んで質と量をアップさせましょう。

先のA社長も他社が取組んでいる身近で簡単な事例を紹介して、「こんな感じていいから、まずやってみて」と繰り返し社員に説いておられました。

高い階段でも一段ずつ上がれば、必ずゴールまで届きます。

小さな成功体験を積み重ねることで、最初は腰が引けていた社員も徐々にやる気を出します。

 

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