知恵の和ノート
長期的な目標は短期的な期限の積み重ねで徐々に手繰り寄せる(第170話)
期限を切られて、仕事に常に追われるのは成長が止まる会社
期限を切って、仕事を楽しく追求するのが成長し続ける会社
「セミナーが終わったら、まず真っ先にやることは?」
以前セミナー構築に関する講座を受けていた時、先生からこんな質問がありました。
あなたなら、なんと答えるでしょうか?
- 参加者にお礼のメールを送る
- 参加者が書いてくれたアンケートを読む
- 当日の振り返りを行って、改善点を見つける・・・
いろいろな答えが出ましたが、先生が考える正解は、次のセミナーの日程を決めて、会場を押さえるでした。
セミナーであれ、お客さんへのプレゼンであれ、最初から一発で上手くいくとは限りません。
「あの時、こう言えばよかった」
「説明の順番を変えた方がいい」
「あの図に対する反応はいま一つだった」
と、当日は一生懸命頑張ったつもりでも、終わった後は、反省点や改善点が必ず出てきます。
けれども、その反省点や改善点を活かす機会が決まっていないと、頭では分かったけれど、実践として使われない恐れが出てきます。すると、せっかく見えてきた改善ポイントが日の目を見ないことが起きるのです。
「次の時にはあそこを直そう」と思っていても、その「次」が決まっていないと、結局は改善が実施されないで終わります。
冒頭でご紹介したセミナー構築の先生は、長年の経験から、そのことがよく分かっておられたので、セミナーが終わったら、次のセミナー日程を決めて会場を押さえることを推奨されていたのだと思います。
会社の仕事でも、納期が決まっているものは、その納期に間に合わせようと、いろいろと工夫します。
一方で、次のビジネスの柱を立てるといった目標の場合、期限があってないようなものです。すると、「既存のビジネスが好調なうちに、やらなければ」と思いつつも、ついつい後回しになります。
そうこうしているうちに「そろそろ手をつけないとやばいかも」となり、ついには「2ヵ月以内に、次の売上を立てないと、資金がショートする」という事態を招くことも・・・。
今のこの時期、3月決算の会社であれば、「前期の決算も無事終わり、税金も納めてホッと一息」という頃かもしれません。しかし、今期は既に2ヵ月を経過しており、夏の賞与の査定などをしていると、すぐに四半期が終わり、夏休みだ、お盆休みだと言っているうちに半期も終わります。
中長期的に取り組むべき課題は、忙しい日常業務の陰に隠れて、どうしても後回しにしがちです。
そんな時は
短期的な目標と締め切りを設定する
↓
期限が来たら、次の目標と締め切りを設定する
を繰り返して、少しでも前へ進めましょう。
締め切りに追われるのは誰だって嫌なものです。
しかし、早め早めに一手を打って、自ら締め切りを設定していると、だんだん仕事にもリズムが出てきて、メリハリを作れるようになります。すると、長期的な目標も「もう少し頑張れば、年内にもメドがつくかも」とイメージが湧いてきます。
他人に指定される期限は強要の一種ですが、自ら設定する期限は自主性の現れ。
後になって追いこまれるより、余裕のある状態で自主的に追い込んで、成長につなげましょう。
★期限を区切って新しいプロジェクトを加速するために「社長専任の社外チーム」をご活用いただけます。詳細は「こちら」をクリックしてください。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。