知恵の和ノート

2017/08/01

マネジメントを自ら深化させて、ワーク・ライフ・バランスを保つ(第178話)

カテゴリー :業務改善

難しい議論に終始して、社内を混乱させるのは成長が止まる会社
簡単な焦点に集中して、社内を収束させるのが成長し続ける会社

マネジメントを自ら深化させて、ワーク・ライフ・バランスを保つ

弊社では、「キャッシュフロー経営の実践チェックリスト100」を作成しているのですが、「実践チェックリスト」で検索すると、一番始めに出てくるのが、内閣府が作成した「『10の実践』チェックリスト」です。

何のチェックリストかと言うと、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた仕事の進め方に関するチェックリストです。

内容は

  • 会議を開く際、目的やゴールを示している
  • 上司は部下の日々の労働時間を把握している
  • 意思決定に時間がかかり、業務が遅れることはない

など、単にワーク・ライフ・バランスに留まらず、会社経営やマネジメントに関するチェックリストになっています。「10の実践」チェックリストなのに、なぜか全部で20項目ある理由は不明ですが(笑)、一度チェックされることをお薦めします。

さて、その20項目を私なりに更に集約すると、​​​​​​​時間と共有になります。

時間はすべての人に平等に当たえられています。このため、大企業であっても、中小企業であっても、与えられた時間に関する限り、その違いはありません。

違うのは時間の使い方

中小企業では手作業でやっていることが、大企業ではシステムを導入しているため、時間が半分で済むということがあるかもしれません。一方、大企業では社長の決裁を得るのに1週間かかるのに対して、中小企業では1分で決まるということもあります。

いずれにせよ、時間をかけるべきところにはかける、無駄な時間はできるだけ削ることが基本になります。

次に共有

少人数であれば、お互いのことが分かっています。けれども、社員数が10人、50人、100人と増えるにつれて、意識して共有する状況を作らないと、いろいろと仕事に支障が出てきます。

仕事の中味に関する共有で言えば、マニュアルが必要になってきますし、会社の方針で言えば、経営理念や今期の目標を共有する必要があります。また、分業して仕事をやっている場合は、どうしても部門間での情報共有が不可欠です。

このため、極端なことを言えば、1人でやっている会社を別にすれば、社内において共有という概念は絶対に欠かせない要素です。

マネジメントに関する本はたくさん出ています。また、一言でマネジメントと言っても、その切り口もいろいろです。けれども、特に人に関連するマネジメントで言えば、​​​​​​​時間と共有に集約されるのではないでしょうか。

社員が思ったように働かないのは、社員とのコミュニケーションの時間が足りないからかもしれません。また、仕事に関する認識が共有されていないので、社長と社員との間でゴールイメージが微妙に違うこともあります。

難しいマネジメント論を振りかざすよりも、​​​​​​​時間と共有の観点から、どこに課題があるのかを深掘りしてみることで、ワーク・ライフ・バランスだけでなく、会社が抱えている課題解決のヒントが見えてきます。

 

社員と意識共有を深めるために、社長のコアコンセプトを掘り下げるという選択肢があります。詳しくは「こちら」です。

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