知恵の和ノート

2017/08/15

経営理念はボロボロになるぐらい実践してこそピカピカ光る(第180話)

カテゴリー :経営理念

経営理念を口頭で伝え、文書化してスマートに終わるのは成長が止まる会社
経営理念を浸透させる仕組みの構築に愚直に取り組むのが成長し続ける会社

経営理念はボロボロになるぐらい実践してこそピカピカ光る

大和ハウス工業さんが関東の工事現場に設置している「熱中症対策自動販売機」。

500mlのポカリスエットが1本50円で買えるということで、SNSでも話題になっていました。

熱中症対策としては水分補給が欠かせません。けれども、いくら口頭や文書で注意を促しても、実際に水分を補給するという行動に移さなければ意味がありません。この点、工事現場でポカリスエットを格安で買える今回の対応は現場の作業員の間でも好評だそうです。

このケースは値段の差額分については熱中症対策の費用として会社が負担し、低価格の商品を用意することで、自然と水分補給する仕組みを構築しています。

また、ある会社では警備のスタッフの人にセンサーを取り付け、体温や脈拍数等をチェックしているとのこと。そのデータを社内で管理することで、体調の異変等を早めに感知するということで、社員の熱中症対策をされています。体調の変化については自分でもすぐには気づかないことがあります。

こちらのケースはITのシステムに投資して、センサーを通して身体のデータを取得することで、体調の異変を早めに検知する仕組みを構築されています。

このように、熱中症対策一つを取っても会社によって対応策はいろいろです。けれども、両社のケースで言えることは、たんに口頭や文書で注意喚起するだけでなく、お金をかけて対策が機能するための仕組みを作っているということです。

経営理念であっても、ミッションであっても作って終わりではありません。問題は作った後でどうやって浸透させるかです。

毎朝、朝礼で経営理念を唱和するという会社もあるかと思います。もちろん、それで、その真意を含めて社員に深く浸透しているのであればOKです。

けれども、もし「経営理念は作ったけれど、いま一つ社員に伝わっていない」と感じておられるなら、経営理念を浸透させる仕組みを一つでも、二つでも作っていきましょう。

口頭で伝える、文書で伝えるというのはまだ第一歩。自然に身につけさせるためには、もう一歩深掘りする必要があります。

先日、あるクライアントさんにご提案したのは「日報に毎日一つ経営理念に合致する自分の行動を記載する」という方法。

社員の感度を磨くためには、1回や2回では足りません。繰り返し、繰り返し、愚直に続けていくことで、ようやく少しずつセンサーも磨かれていきます。

せっかく良い経営理念ができても、それだけでは宝の持ち腐れ。経営理念を浸透させる仕組みが伴って初めて意味を持ってきます。

 

会社の経営理念を見直す第一歩として、「コアコンセプト・マーケティング」をご活用ください。詳しくは「こちら」をご覧ください。

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