知恵の和ノート

2018/05/29

真の業務改善を実現するために、社長が実践する業務改善(第221話)

カテゴリー :業務改善

社長の権威を使って、表面的な業務改善で終わるのは成長が止まる会社
社員の苦痛を認めて、持続的な業務改善に繋げるのが成長し続ける会社

真の業務改善を実現するために、社長が実践する業務改善

「今の現状には満足していないのに、業務改善がなかなか進まない」

日頃こんな思いを抱いておられる社長さんは少なからずおられます。

もちろん、社長自身が本気で、「現状を変えたい」、「今のままではダメだ」、「もっと会社をよくしたい」と思っていなければ、業務改善は進みません。けれども、たとえ社長の覚悟が本物であっても、実際に業務に携わる社員が腰を上げない限り、業務改善は実現しません。

では、なぜ経営者が本気であっても、社員は業務改善に取り組まないのでしょうか?

いろいろと要因は上げられるかと思いますが、詰まるところ、人間の本能は快楽を求めるということに行きつきます。

現状に満足していないという点では、社員も「苦」を感じています。けれども、この「苦」から逃れるために、改善に取り組もうとすると、多くの壁にぶつかります。

社長がやる気でも、直属の上司はあまりやる気がなかったり、業務改善に反対だという組織の壁があります。

もし、自分のやっている仕事が業務改善の対象であれば、「今までなんでこんなやり方を続けてきたの?」と指摘され、非難されるのではという自分の内なる壁があります。

また、自分はやったことないのに、新しいことに挑戦して、失敗したらどうなるのだろうという未知のものに対する恐れの壁があります。

どんな壁であれ、それを乗り越えるには「苦」が伴います。

すると、今の現状において感じる「苦」と、将来に対して感じる「苦」を比較して、「後者の方が大きいのでは?」と思ったら、より大きな苦痛を避けることで、快楽を求めるという作用が働きます。その結果、「どうせやっても無理だ」と、できない理由を探して、自分を納得させるために業務改善が進まないのです。

もちろん、社長が直接乗り出して、強制的に業務改善を進めるという方法はあります。でも、この場合は「社長に叱られる」という苦痛から逃げるために業務改善に取り組んだのであって、持続しません。

また、社長が細かいことまで指示を出し始めると、社員は「とりあえず社長が言う通りにやっていればいいや」という指示待ち人間になります。すると、主体的ではなく、受動的な業務改善になるので、やはり長くは続かないのです。

では、社員が主体的、自主的に業務改善に取り組むような会社組織にするためにはどうすれば良いのでしょうか?

まずは、人間の本能は快楽を求めることを社長自身が受け入れることが出発点です。つまり、業務改善が進まないのは、当たり前であることをしっかりと認識することです。

社員が優秀かどうか、社員にやる気があるかどうかは関係ありません。たとえ、優秀な社員であっても、業務改善に積極的に取り組まないが普通であることを踏まえましょう。

その上で、社員の「苦」を少しでも取り除くことで、「新しい『苦』の先には、今とは違う『楽』があるかも」と感じる社員を一人でも、二人でも増やしていく努力が必要です。

そして、業務改善が進まないのは、当たり前であることを踏まえて、少しでも改善が進んだら、それは有り難いことなので、「ありがとう!前より進んだね」と、社員の行動を認めることが肝要。人はその行動が認められることで、小さな自信につながり、「苦」を乗り越える原動力になります。

先憂後楽。「苦」を取り除くために、社長自ら取り組み姿勢の改善を続けましょう

 

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