知恵の和ノート

2018/10/16

経営理念は細部に宿ってこそ、真の効果を発揮する(第241話)

カテゴリー :経営理念

経営理念を朝の唱和の時だけ繰り返すのは成長が止まる会社
経営理念を日々の仕事の中で思い返すのが成長し続ける会社

経営理念は細部に宿ってこそ、真の効果を発揮する
「もっといい提案をしなくてはと思って」

先日クライアントさんとの打合せの際、社員のAさんからこんな発言がありました。

取引先のB社がやっている工事の現場に行った時のこと。B社のやっている仕事振りがすごくきめ細やかに行われていることにAさんがすごく感動し、今まで以上に工夫した提案をしたいと思ったそうです。


そして、従来よりもよりデザイン性も高く、高品質の商品をB社に紹介したところ、先方も気に入ってくれて早速採用が決まりました。そして、その商品を見たB社のお客さんも「これいいね!」ということですごく気に入ってくれたので、最初の注文に次いで追加の注文にもつながりました。


実はB社も弊社のクライアントさん。

「何か相乗効果があるのでは」と思って、昨年Aさんの会社をB社にご紹介しました。


その後、二社間でお取引が始まっていたのですが、私が嬉しかったのは、経営理念の良さがつながったことです。

Aさんの会社もB社も経営者のコアコンセプトを見直しして、事業のコンセプトをそれぞれ再定義しました。


両社とも既に少しずつその効果が出始めているのですが、Aさんが感じた仕事振りの細やかさは、実はB社の経営者がこだわって、すごく大切にしている部分です。

おそらく現場だったので、「ウチの経営理念は〇〇です!」という言葉では説明されなかったはずです。


けれども、現場での工事の仕上がり具合を見て、Aさんには、その経営理念の一端が伝わりました。

そして、自社の経営理念に沿った形で提案したところ、まさに馬が合うというのか、波長が合うというのか、B社にも、そしてB社のお客さんにも、その理念を通して実現したいものが伝わり、ビジネスがさらに広がっていったのです。


経営理念を毎朝朝礼で唱和するだけでは宝の持ち腐れ。

その経営理念を現場でのしつらえに活かし、お客さんへの提案にも反映させなければ意味がありません


声高に「ウチの経営理念は〇〇です!」と主張しても、実態が伴わなければ、相手からすればただうざいだけ。けれども、モノづくりの現場でも、工事の現場でも、営業の最前線でも、社員一人ひとりがその理念の意味するところを意識して行動すれば、伝わる人には必ず伝わります


今度B社の経営者にお会いした際に、「Aさんと会う機会があったら、新しく定めた御社の経営理念を披露してください」とお伝えするつもりです。

おそらくAさんは「なるほど!そういうことだったんですね!!」と納得して、さらにいい提案をしてくれるのではと秘かに期待しています。

 

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