成長支援部からの提言

2018/10/30

(第243話)業務改善で効果を上げるには、経営理念の共通理解が不可欠

カテゴリー :業務改善

目的に対する共通理解がなく、その場しのぎの対応に終始するのは成長が止まる会社
目的に対する共通理解を基に、一石二鳥以上の対応を実行するのが成長し続ける会社業務改善で効果を上げるには、経営理念の共通理解が不可欠
少子高齢化対策として、どんな手を打ったらよいか?


業務改善を進めているクライアントさんとのセッションの中で、こんな質問をしました。

「子供を預けられる施設を増やす」、「保険制度を見直す」、「介護士の待遇を改善する 」といったような、いろいろな意見が出ました。


この質問を通して、私がお伝えしたかったのは、

  • 問題の原因にアプローチする対策
  • 問題から生じる事象に焦点を当てる対策

を意識しながら、対策を立てましょうということ。


少子高齢化の問題で言えば、原因として、少子化対策と高齢化対策に分かれます。

子育て支援策を充実することは、少子化対策にはなりますが、高齢化対策にはなりません。


一方で、少子高齢化から生じる事象で言えば、いわゆる労働人口の減少がそれに当たります。

このため、AIの導入などで、システム化を進めることは、問題から生じる事象に焦点を当てる対策です。また、企業の定年などを延長し、元気なお年寄りが働く機会を増やすという対策は、労働人口の減少への対策でもあり、高齢化対策の一つであるとも言えます。


少子高齢化対策は比較的分かりやすい問題かもしれませんが、これが会社の中の問題となると、社員にとっては

  • 身近すぎてかえって分かりづらい
  • 自分も関係する課題には目を背ける

ということが起こります。


例えば、関係部署での連携が悪いために、お客さんに迷惑をかけてしまうという問題。

各社員は自分の目標を達成するというため、頑張っているという意識があるので、お客様に迷惑をかけているという認識がないかもしれません。また、連携が上手く取れないのは、「あの人のせいだ」ということで、自分のことは棚に上げて、他人に責任を押し付けがちです。


この時は、関係部署の連携が悪い原因は何なのかを分析して、対策を立てることと、最終的にお客様に迷惑をかけないためにどうしたらよいかという、問題から生じる事象にフォーカスするという両面から、対策を練る必要があります。


この点、経営理念がしっかりと浸透している会社では、問題から生じる事象に対して、経営理念に沿った形での解決策は何かという考え方になります。そして、その解決策を実行するために、問題の原因をどう解消していけばよいかという議論により集中することができます。


業務改善を実行する際、経営資源が限られている中小企業では、必ずしもベストの選択がすぐにできるとは限りません。

それゆえに、

  • 問題の原因にアプローチする対策
  • 問題から生じる事象に焦点を当てる対策

を検討して、できれば一石三鳥ぐらいの効果的な対策を着実に打つ必要があります。


そして、それを実現するためには、会社のビジョン、ミッション、バリューという経営理念に対する共通理解が大きな効果を発揮するのです。


急がば回れ。

小手先の改善は多くの場合、無駄な作業に終わります。
 

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