知恵の和ノート

2019/03/26

人財という言葉に隠れている社長の甘えを排す(第264話)

カテゴリー :意識改革

社員を財産と認識し、育成方法で手を抜くのは成長が止まる会社
社員を素材と捉えて、活かし方を工夫するのが成長し続ける会社

人財という言葉に隠れている社長の甘え

人材のことを人は財産という意味を込めて、「人財」と表現することがあります。しかし、私は人財という言葉に少し違和感を覚えます。


以前「北海道では料理人が育たない」ということを聞いたことがあります。

なぜなら、食材が美味しいから。つまり、北海道では食材がそのままでも充分に美味しいので、知恵を絞り、工夫を凝らさなくても作った料理を美味しいと喜んでもらえるという訳です。


これと同じく、社員が真の意味で人財であれば、社長はさほど苦労しなくても、業績を伸ばし、会社を成長させることができます。それはそれで素晴らしいことです。

けれども、そこには社員が人財であってほしいという期待が込められています。そして、実際には人財とは言えない社員がいるという現実から目を背けている可能性があります。

 

社員一人ひとりを大切にするという意味に限定して人財という言葉を使うなら、問題はないかもしれません。一方で、何もしなくても、ちゃんとやってくれるという期待を込めて、人財と表現するなら、そこには社長としての甘えが内在しています。

だからこそ、冷徹な目で社員=人材という現実を向き合い、財産ではなく素材として人をどう活かすかを真剣に考える必要があります。


美味しい食材を使って、美味しい料理ができるのは当たり前です。料理番組を見ていても、「その食材をそれだけ使ったら美味しいに決まっているやろっ!」と突っ込みたくなることが少なくありません。

しかし、普通の食材を使って、一流の料理を作るには、

  • 食材をどう切るのか
  • 食材をどのくらい炒めるのか
  • 食材にどんな味付けを加えるのか

をいろいろと考えて対応しないと、けっして美味しいものにはなりません。


我々は言葉を通して、事実を認識します。逆に言うと、言葉の使い方次第で、事実に対する認識も変わります。つまり、多かれ少なかれ、我々は言葉の影響を受けて毎日を過ごしています。

 

人材と言うか、人財と表現するか。

社長であれば、社員を財産として大切に思う気持ちの一方で、社員を素材として、どう活用するかという冷徹な視点は絶対に必要です。その現実から目を逸らし、綺麗な言葉でごまかしている限り、人の成長も、会社の発展もないと感じています。

 

社員を活かすために、第三者を入れて刺激を与えるという選択肢があります。詳しくは「こちら」をご覧ください。

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