知恵の和ノート

2019/04/23

社員との間合いを工夫して意思疎通を図る(第268話)

カテゴリー :コミュニケーション

社長が常に同じ間合いで社員と接するのは成長が止まる会社
社長が臨機応変に社員との間を変えるのが成長し続ける会社

社員との間合いを工夫して意思疎通を図る
中小企業の場合、社長と社員との間合いをどう取るかが一つの鍵を握っています。


大手企業の場合は、一定の任期で社長が交代します。

しかし、中小企業、特にオーナー企業の場合は、社長の在任期間も10、20年以上というケースがざらです。このため、社員からすると、会社にいる間はずっと同じ社長に仕えるという場合も少なくありません。

それゆえ、社員も「社長には嫌われたくない」という気持ちがある一方、「社長にどこまで近づいてよいのか」戸惑っていることも多いように感じています。


先日も、あるクライアント先で「次回は社長も交えて打合せします」とお伝えしたところ、「どうしよう、緊張します」という声を上げた社員の方が何人かおられました。


間合いを変えるにはいくつかのやり方があります。

  • 場所を変える
  • 時間を変える
  • 方法を変える
  • 人を変える


「場所」を変えるということであれば、皆がいる場所ではなく、社長室に呼んで話をするということがあります。また、社内ではなく、飲み会の席でより詳しい話をするといったこともあるかもしれません。

「時間」を変えるケースで言えば、すぐにその場で言うのではなく、少し時間を置いて言う方が効果的なことがあります。特に怒りっぽい社長の場合は、いったん頭を冷やしてから冷静に注意した方がより効果が高いです。

「方法」で言えば、メールで伝える場合、どうしてもきつい表現になったり、細かいニュアンスが伝わらなかったりします。この場合は、メールよりも直接会って話をした方がベターです。逆に、会議等で話すのではなく、文書という形で文字にして伝えた方が社員の印象に残ることもあります。

「人」で言えば、直接本人にではなく、その上司を通して伝えることで、本人とその上司の両方を育てるというやり方があります。また、社内の怒られ役の人を叱ることで、社員全員の注意を促すという手法を使っている社長さんもおられます。


そして、何よりも大切なのが、伝える言葉を変えるということ。

  • 難しい言葉ではなく、社員が理解できる言葉を使う。
  • 抽象的な概念については、分かりやすい比喩を用いる。
  • 教科書に載っている言葉でなく、自分の言葉で伝える。


社員との間をいかに取るか。

これは正解がないだけに、常に試行錯誤を重ねながらちょうど良い間合いを見つけていきましょう。


間合いを上手に図るには、社外メンバーを加えることも効果的です。「社長専任の社外チーム」「こちら」をご覧ください。

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