知恵の和ノート

2020/04/07

複雑・不透明な情勢下ではシンプルなメッセージを紡いで行動を続ける(第318話)

カテゴリー :情報発信

複雑難解なメッセージで社員が短絡的に動くのは成長が止まる会社
シンプルなメッセージで社員を複雑に動かすのが成長し続ける会社

複雑・不透明な情勢下ではシンプルなメッセージを紡いで行動を続ける

複雑かつ変化の激しい状況下にあっては、逆にシンプルかつ軸を固定して考えることで見えてくるものがあります。

会社経営を続けていく上で、必要なことをまとめると、次の三つの三角形を作ることに行き着きます。


1.経営理念の三角形

目指したい世界は何で、それを実現するための使命や役割、提供する価値を明確にすること。

2.キャッシュフローの三角形

手元に残したいお金から逆算して、いくらの利益が必要で、その利益を出すための支出と収入を予測して指標とすること。

3.マーケティングの三角形

2で指標とした収入を上げるために、何人のお客様を集めて、いくらの商品を何個売り、その後どのように展開するかを設計すること。

会社によって、何を優先するのか、優先する中でもどこを重点的に取り組むかは違います。しかしながら、思考や行動が止まっている時は、この3つの三角形のどこかができていなかったり、どこかを見直したりする必要があります。


社長の指示は多岐に渡ります。このため、聞いている社員の方は戸惑うことがあります。

また、優先順位が目まぐるしく変わる時、社長の頭の中では首尾一貫していても、社員は「この間と言ってることが違うじゃん!?」と感じることがあります。


理想を言えば、経営理念の三角形はぶれないことが基本です。

一方、経営理念がしっかり定まっていたとしても、それを日常業務に落とし込む際には、人を通して行われるので、どうしてもブレが生じます。ここは丹念に軌道修正していく根気が必要です。

キャッシュフローについては、最低でも毎月、厳しければ毎日でも見直していくことがポイント。特に昨今のように人の動きやモノの動きが止まる時期は細心の注意を払わないと、思わぬ所で足をすくわれます。

そして、マーケティング。

時には集客よりも、販売に注力しなければなりません。また、市場の動向やお客様の志向はすぐに変わるので、「先月は3割ぐらいの反応率があった」「この広告なら100人ぐらいのリストはすぐ集まる」という前提条件も常に疑ってかかるぐらいの姿勢が求められます。


知人の経営者が今の経営環境を

  • 一手を指し間違えると詰み
  • 何もしないと時間切れで退場

と表現していましたが、まさにその通り。

そして、この状況は社長がいくら説明しても、残念ながら社員とは共有できないかもしれません。それゆえ、必要以上には期待せずに、できるだけシンプルなメッセージを出す方がかえって有効です。


社長の真意をできるだけシンプルに分かりやすく社員に伝える。

もし、忙しくてなかなか良い方法が浮かばない場合は我々も知恵を絞りますので、ぜひ一声お声かけください

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